Codexをうまく使う近道は、いいプロンプトを増やすことではなく、自分が何度も頼んでいる作業を見つけることです。
最近、とてもよかった依頼文がありました。
最近の私のコーデックスセッションを調べて、繰り返されるワークフローや繰り返されるリクエストを特定してください。
私が手動で繰り返し行っているものについては、以下を提案してください:
1. 再利用可能なワークフローの場合、スキル
2. 限定された役割や調査タスクの場合、カスタムサブエージェント
CIの失敗、PRレビュー、変更ログ、ドキュメント更新、リリース準備、デバッグ、テスト分類などの実践的なものに焦点を当ててください。
役立つものだけを作成してください。シンプルに保ってください。
この依頼がよいのは、いきなり「スキルを作って」と言っていないところです。
まず最近の作業を見直し、繰り返しがあるものだけを候補にしています。
つまり、道具から考えるのではなく、手で何度もやっている作業から考える。
ここが強いです。
私がこれをいいと感じた理由は、かなり現実的です。
Codexに作業を頼むと、成功することもあります。失敗することもあります。
でも問題は、失敗そのものではありません。
同じような頼み方をまたして、同じように失敗することです。
さらに言えば、本来やらなくてもよい確認や調査を、毎回こちらがお願いしていることもあります。
これは時間だけでなく、判断の力も使います。
だから、繰り返し出てくる作業をスキルにしておく。
すると次に似た場面が来たとき、Codex側も「ああ、これはこのパターンだな」と入りやすくなります。
毎回その場でがんばるのではなく、次に備えて作業を型にする。
この感覚が、自分にはかなりしっくりきました。
繰り返す手順はスキルにする
スキルに向いているのは、毎回ほぼ同じ流れで進む作業です。
たとえば、次のようなものです。
- CIの失敗を見て、ログを読み、原因候補を出す
- PRレビューコメントを読み、対応済みと未対応を分ける
- 変更内容からCHANGELOGの下書きを作る
- リリース前にテスト、差分、ドキュメントを確認する
- ドキュメント更新時に、関連ファイルとリンク切れを確認する
こういう作業は、毎回ゼロから説明する必要がありません。
見る順番、判断基準、最後の報告形式がだいたい同じだからです。
OpenAI Academyでも、スキルはCodexが従える「playbook」のようなものとして説明されています。
チームや個人の作業手順をCodexに覚えさせ、毎回説明しなくてよくするためのものです。
私の感覚でも、スキルは「AIに能力を足す」というより、自分の作業手順を固定する道具です。
限定された調査はサブエージェントにする
サブエージェントに向いているのは、役割が狭い作業です。
たとえば、次のようなものです。
- CIログだけを見る調査役
- 影響範囲だけを洗い出すレビュー役
- テストの失敗を分類する役
- PR差分からリスクだけを見る役
- ドキュメントの古い記述だけを探す役
ここで大事なのは、サブエージェントに全部任せないことです。
役割を狭くするほど、結果が使いやすくなります。
メインのCodexは全体を見ます。
サブエージェントは、狭い範囲を深く見ます。
この分け方にすると、会話が散らかりにくくなります。
「調査」「判断」「修正」「報告」が混ざりにくいからです。
スキルとサブエージェントの分け方
迷ったら、次のように分けるとわかりやすいです。
| 作業の種類 | 向いている形 |
|---|---|
| 毎回同じ手順で進む | スキル |
| 見る範囲が狭い | サブエージェント |
| 判断基準や報告形式が決まっている | スキル |
| 並行して調べたい | サブエージェント |
| 外部ツールや社内データを見る | プラグインやMCPも検討 |
私なら、まずこう考えます。
何度も同じ説明をしているならスキル。
毎回違う場所を調べる専門役ならサブエージェント。
この2つだけで、かなり整理できます。
作る前に、最近のセッションを見る
いちばん大事なのは、作る前に最近のセッションを見ることです。
なぜなら、自分では「重要な作業」だと思っていても、実際にはあまり繰り返していないことがあるからです。
逆に、毎回小さく説明しているのに、自分では気づいていない作業もあります。
最近のセッションを見ると、成功パターンだけでなく失敗パターンも見えます。
「この確認を先にしていれば止まらなかった」「この作業は毎回やっているけれど本当は自動でよい」というものが出てきます。
そこをスキルにすると、作業のたびに少しずつ学習が進みます。
次の依頼で同じ説明を減らせるからです。
たとえば私の場合、こういう作業は繰り返しになりやすいです。
- 記事の方針整理
- 公開前チェック
- 競合との差分確認
- アナリティクスから次の改善を選ぶ
- 本番反映後の確認
こういうものは、毎回「どう進めるか」を説明するより、最初から型にしたほうが速いです。
役立つものだけ作る
この依頼文の最後にある「役立つものだけを作成してください。シンプルに保ってください。」がかなり大事です。
AI運用は、増やしすぎると逆に遅くなります。
スキルもサブエージェントも、作っただけでは価値になりません。
使う場面がすぐ言えるものだけ作る。
名前を見ただけで役割がわかるものだけ残す。
迷うものは、まだ作らない。
このくらいでちょうどいいです。
Codexの公式ユースケースにも、PRレビュー、バグ分類、ドキュメント更新、リリースに近い検証作業など、実務寄りの例が並んでいます。
だからこそ、最初に作るなら「便利そうな抽象スキル」より、実際に何度もやっている仕事がよいです。
そのまま使える依頼文
自分用に使うなら、少し短くしても十分です。
最近のCodexセッションを見て、私が繰り返している作業を3つだけ出してください。
それぞれについて、次のどちらが向いているか判断してください。
- 毎回同じ手順ならスキル
- 狭い調査や役割ならサブエージェント
CI、PRレビュー、ドキュメント更新、リリース準備、デバッグ、テスト分類のような実務作業を優先してください。
作る価値が薄いものは候補から外してください。
最初は3つでいいです。
多く出すより、実際に次回も使うものを残すほうが大事です。
まず1つ作るなら、リリース前チェックがよい
最初に作るなら、私はリリース前チェック系のスキルがよいと思います。
理由はシンプルです。
失敗したときの痛みが大きく、確認手順が毎回似ているからです。
たとえば、こんな流れです。
- 差分を見る
- テスト結果を見る
- ドキュメント更新の必要を確認する
- 破壊的変更がないか見る
- 最後に「出してよいか」を短く報告する
これはスキルに向いています。
手順があり、判断基準があり、最後の報告形式も決めやすいからです。
一方で、CIログの一部だけを読む役や、PR差分から危険箇所だけを見る役はサブエージェントに向いています。
狭い範囲を任せたほうが、結果が濃くなるからです。
最近の作業を見直すと、作るべき道具が見える
Codexを強く使うなら、最近のセッションを見直すのが早いです。
何度も同じ説明をしている作業は、スキルにする。
狭い調査や限定された役割は、サブエージェントにする。
便利そうでも、使う場面がはっきりしないものは作らない。
これだけで、Codexの使い方はかなり変わります。
毎回がんばって頼むのではなく、よく使う仕事を少しずつ道具にしていく感覚です。