Claude Codeで途中まで進めた作業を、Codexで続けやすくなりました。
これ、地味に見えてかなり大きいです。
AI開発で一番もったいないのは、同じ説明を何度もする時間だからです。
使うには ~/.codex/config.toml にこれを追加します。
[features]
external_migration = true
公式リポジトリを見ると、2026年4月18日に「外部エージェント設定の移行プロンプト」が入っています。
2026年4月30日には、外部エージェントのセッション取り込みを裏側で進める変更も入っています。
ただの設定コピーではなさそうです。
Claude Codeで進めた流れを、Codex側に持ってくるための機能です。
Claude Codeで始めてCodexで続けられる
今までは、AIツールをまたぐと文脈が切れました。
たとえばClaude Codeでここまでやったとします。
- バグの原因を調べた
- 関係ファイルを読んだ
- 修正方針を決めた
- 一部だけ実装した
- テストでまだ落ちている
ここから先だけCodexでやりたい。
こういうことが、かなりあります。
特に助かるのは長い調査です。
どのファイルを見たか。
何が怪しいか。
どこまで直したか。
ここが引き継げると、同じ場所をもう一回掘らなくて済みます。
移行対象は設定だけではない
OpenAIのPRでは、移行対象として次が挙げられています。
- config
- skills
- AGENTS.md
- plugins
ここがいいです。
AI開発で重いのは、会話だけではありません。
プロジェクトごとのルールも重いです。
たとえば、このブログなら、
- 文章は短くする
- 参照元リンクを入れる
- 勝手に公開しない
- アイキャッチを勝手に戻さない
- 公開前にURL確認する
こういうルールがあります。
ツールを変えるたびにこれが消えると、事故ります。
external_migrationは、作業ルールごと持っていくための機能に見えます。
何が画期的なのか
一番大きいのは、AIツールを固定しなくてよくなることです。
Claude Codeが得意な作業はClaude Codeで始める。
Codexが得意な作業はCodexで続ける。
この切り替えがしやすくなります。
たとえばこんな使い方です。
| 場面 | Claude Codeでやること | Codexで続けること |
|---|---|---|
| 原因調査 | 広く読んで、怪しい場所を絞る | 修正案を実装し、テストまで進める |
| 記事制作 | 素材整理、構成案、論点出し | 下書き化、差分修正、公開前確認 |
| コードレビュー | 設計の違和感を洗い出す | 修正パッチを作り、検証する |
| 長い実装 | 初期方針と探索 | 残タスクを引き継いで完了まで進める |
どちらか一つに決めなくていい。
作業ごとに受け渡せばいい。
セッション取り込みが裏で進む
2026年4月30日のPRでは、外部エージェントのセッション取り込みをバックグラウンドで行う変更が入っています。
ここもよいです。
取り込みが終わるまで待つより、Codexを開いて先に動けるほうがいい。
PRでは、セッション履歴の取り込みをバックグラウンドで進め、完了通知を出す流れになっています。
重複した取り込みを避ける処理も入っています。
長い会話や作業履歴を扱う前提に見えます。
短いメモを貼るだけではありません。
試す手順
まずCodexを更新します。
codex --upgrade
次に ~/.codex/config.toml に設定を追加します。
[features]
external_migration = true
その後、Codexを起動します。
codex
機能が有効な環境では、外部エージェント設定の移行プロンプトが出るはずです。
公式PRでは、このプロンプトは features.external_migrate で制御されると説明されています。
手元で試すなら、案内どおり external_migration = true を入れて確認します。
注意点もある
まだ新しい機能です。
いきなり本番作業で使うより、小さいリポジトリで試すのがよさそうです。
見るべき点は3つです。
- Claude Code側のどの内容がCodexに見えているか
- AGENTS.mdやskillsが意図どおり扱われているか
- 取り込まれた文脈をCodexが誤解していないか
引き継ぎは便利です。
でも、古い文脈を持ってくることもあります。
本番公開、ファイル削除、DB変更では、最初にこう言ったほうがいいです。
「今の状態を確認してから進めて」
これはAI開発の流れを変える
これは、Claude Code対Codexの話ではありません。
作業をAIツール間で持ち運べることです。
いままでは、AIごとに作業が分かれがちでした。
Claude Codeで進めたらClaude Codeに閉じる。
Codexで進めたらCodexに閉じる。
その壁が低くなります。
今後は「どのAIを使うか」より、「どのAIにどの工程を任せるか」が大事になります。
調査はClaude Code。
実装と検証はCodex。
レビューは両方。
最後の公開はルールを読ませたCoordinator。
この分業がやりやすくなります。
自分の作業では、かなり使いどころがありそうです。