Codex Appでやりたいのは、細かい指示を何度も投げることではありません。
最初に「完成できること」を置いて、そこまで一緒に進むことです。
たとえば、この記事ならこうです。
/goal この記事が完成できること
この一文だけでも、向きは決まります。
ただ、最後まで持っていくなら条件も足したほうがいいです。
きっかけは、Riley BrownさんのX投稿です。
「when /goal in codex app?」という短い投稿でした。
この投稿を見て、ぼくがCodex Appでやりたいことがはっきりしました。
Codex Appでも、作業の最初に「今回の完成形」を置きたい。
途中で迷ったら、そのゴールに戻る。
最後は、完了条件と検証結果で終わらせる。
これができると、Codexは相談相手というより、完成まで一緒に進む相手になります。
Codex Appでは最初の一文をゴールにする
Codex Appで新しい作業を始めるとき、最初にこう書きます。
/goal この記事が完成できること
この記事の完成条件:
- Codex Appでゴールを設定する方法がわかる
- 読者がそのまま真似できる入力例がある
- /goal のCLI機能紹介だけで終わらない
- Codex Appから完成を目指す流れが中心になっている
- 参照元リンクがある
- アイキャッチ画像プロンプトがある
- 公開前にdry-runで確認できている
もう少し実務寄りに書くなら、こうです。
このスレッドのゴール:
posts/codex-goal-implementation-method.md を、Codex Appでゴールを設定して完成まで進める方法の記事として完成させる。
完了条件:
- 読者がCodex Appで真似できる手順になっている
- /goal の話はCLI機能の紹介に寄せすぎない
- Codex Appでの進め方を中心にする
- 参照元リンクを入れる
- アイキャッチ画像プロンプトを入れる
- 公開はしない
- dry-runで変換確認する
ここで大事なのは、いきなり「記事を書いて」と頼まないことです。
先に完成形を固定します。
Codex Appでは、途中で追加指示を出せます。
でも、最初のゴールが弱いと、話が広がります。
だから最初に「どこまで行けば完成か」を置きます。
Codex Appでの進め方
| 順番 | やること | Codexに渡す内容 |
|---|---|---|
| 1 | ゴールを書く | 何を完成させたいか |
| 2 | 完了条件を書く | 何ができたら終わりか |
| 3 | 触る範囲を書く | 編集してよいファイル |
| 4 | 確認方法を書く | テスト、dry-run、ブラウザ確認 |
| 5 | 最後に報告させる | 変更点、確認結果、未完了 |
この順番にすると、Codex Appでの会話がぶれにくくなります。
特に大事なのは、確認方法です。
「完成したと思う」では弱いです。
「このコマンドが通った」「このURLで見た」「このファイルを変えた」まで残します。
/goal はCLIで確認できる機能
GitHubのCodex 0.128.0リリースでは、/goal は「残るワークフロー」「自動継続」「作成・停止・再開・削除の操作」を持つ機能として説明されています。
これはCLIの話です。
この記事では、Codex Appで /goal が正式コマンドとして使える、とは書きません。
確認できる事実は、Codex CLI 0.128.0に /goal ワークフローが入ったことです。
ただ、考え方はCodex Appでも使えます。
つまり、こうです。
- 目的を先に置く
- 完了条件を明確にする
- 途中で止まっても目的に戻る
- 最後は検証で終える
Riley Brownさんの投稿が面白いのは、ここです。
CLIに /goal があるなら、Codex Appでも同じようにゴールから始めたくなる。
ぼくが目指したいのもそこです。
まずCodexを0.128.0以上にする
CLIの /goal も試すなら、Codexを0.128.0以上にします。
npm install -g @openai/codex
codex --version
2026年5月6日に確認した npm の latest は @openai/codex 0.128.0 でした。
GitHub releaseでも rust-v0.128.0 が2026年4月30日に公開されています。
手元のCodexが古いままだと、CLIで /goal を打っても使えない可能性があります。
Codex Appに渡す実装依頼の形
Codex Appで使うなら、こういう形が使いやすいです。
弱い例です。
この画面を改善して
これだと、何をもって終わりなのかが曖昧です。
AIは動けます。
でも、完了判断が弱くなります。
実装向きにすると、こうです。
/goal この実装が完成できること
具体的なゴール:
管理画面の売上ダッシュボードにCSV出力を追加する。
完了条件:
- 売上一覧の右上にCSV出力ボタンがある
- 現在の絞り込み条件を反映してCSVを出せる
- 対象ファイルは app/admin と lib/csv だけ
- 既存のCSVユーティリティがあればそれを使う
- テストを追加し、npm test で通ることを確認する
- できない場合は、理由と未完了箇所を報告する
ポイントは5つです。
| 書くこと | なぜ必要か |
|---|---|
| 目的 | 何を作るのかを固定する |
| 完了条件 | どこで終わるかを決める |
| 編集範囲 | 関係ない場所を触らせない |
| 検証方法 | 動いたと言える根拠を作る |
| 止まる条件 | 権限不足や外部APIエラーで暴走させない |
ブログ記事づくりではこう使う
Codex Appは、ブログ記事づくりにも向いています。
調査、下書き、修正、変換確認まで同じ流れで進められるからです。
たとえば、WordPress記事更新ならこう書けます。
/goal この記事が完成できること
対象:
posts/codex-goal-implementation-method.md を公開前下書きとして完成させる。
完了条件:
- X投稿とGitHub releaseを参照元として入れる
- 読者がCodex Appでゴール設定を真似できる実装例を入れる
- アイキャッチ生成プロンプトを front matter に入れる
- 公開はしない
- npm run publish -- posts/codex-goal-implementation-method.md --dry-run で変換確認する
- 最後に、変更ファイルと未公開であることを報告する
この形にすると、「調べる」「書く」「確認する」「公開しない」が同時に伝わります。
ぼくはここがいちばん大事だと思っています。
Codexに任せる範囲と、自分が決める範囲が分かれるからです。
途中で追加指示するときもゴールに戻す
Codex Appでは、作業中に「ちょっと違う」と思ったら追加で言えます。
そのときも、単に「違う」ではなく、ゴールに戻して言うのがよいです。
今回のゴールは「Codex Appで完成まで持っていく方法」です。
/goal のCLI機能紹介に寄りすぎています。
Codex Appでの作業手順を中心に書き直してください。
これは、今回ぼくが直したかったところです。
ただの機能紹介ではなく、Codex Appからどう完成を目指すか。
そこを中心にしたい。
Codex App用ゴールテンプレート
ぼくなら、まずこの形で使います。
/goal <この記事・実装・修正>が完成できること
具体的なゴール:
<対象>で<完成させたい結果>を作る。
背景:
- 背景: <なぜ必要か>
- 触ってよい範囲: <ファイルやディレクトリ>
- 触らない範囲: <壊したくない場所>
完了条件:
- <ユーザーから見える変化>
- <データや仕様の条件>
- <エラー時の扱い>
確認方法:
- <テストコマンド>
- <ビルドコマンド>
- <ブラウザ確認やURL確認>
止まる条件:
- 認証情報が足りない場合は止める
- 外部APIが落ちている場合は止める
- 仕様判断が必要なら勝手に決めずに聞く
最後の報告:
- 変更ファイル
- 実行した確認
- 残ったリスク
このテンプレートの良いところは、話が勝手に広がりにくいことです。
目的は広い。
でも、編集範囲と完了条件は狭い。
これが長い実装では効きます。
完成を目指すならログより完了条件を見る
Codex Appで大事なのは、途中の会話を全部読むことではありません。
見るべきなのは、最後の3つです。
- 何を変えたか
- どう確認したか
- まだ残っていることは何か
ここが揃えば、完成に近いです。
逆に、ここが曖昧なら、まだ終わっていません。
ゴール設定は魔法ではなく、依頼文の質がそのまま出る
強くなるのは、こういう依頼です。
- 終了条件がある
- 確認コマンドがある
- 触ってよいファイルが決まっている
- 失敗時の止まり方が決まっている
- 最後に報告してほしい証拠が決まっている
つまり、Codex Appで完成を目指すなら、「うまいプロンプトを書く」より「小さな仕様書を書く」に近づきます。
Codexに任せる仕事が長くなるほど、最初のゴール設定が効きます。
人間が見るべき場所は、途中の作業ログではなく、完了条件と検証結果です。