ソファの夜

ソファの夜

夜のリビング。寝る前の三十分、妻と息子と私が横並びにソファに座る。横一列に並ぶだけで、家族の輪がひとつに結ばれたように感じる。

壁に映るプロジェクターの光。流れているのは名探偵コナン。私は缶ビールを片手に「どんなところが楽しいの?」と息子に聞いてみる。すぐさま妻に「見始めたら聞くのは無理でしょ」とたしなめられる。ごもっともだ。

息子の爪を切る妻の手元に、コナンの推理が重なる。時計を見ると「あと七分だけ」。夜に目を酷使するとよくない、と妻が言う。そうだよな、と心の中でうなずく。大事にしなきゃならないのは、視力だけじゃなく、この時間も同じだ。

ふと、さっきまで一緒に遊んでいたトランプのことを思い出す。息子はいつの間にか強くなり、もう「相手」として戦えるほどになった。気づかないうちに、少しずつ大人へ近づいているのだろう。

目を閉じて、耳だけでコナンの声を追いながら、心の中で文字を綴る。ソファの上で重なり合う、なんでもない小さな日常。きっとこれが、いつか一番懐かしく思い出す時間になるのだ。

attrip

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考えたことを、記事・AI・音楽に変えて発信しています。

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