山梨のPICAでハルゼミを見つけた。春に鳴く小さなセミの話

山梨のPICAでハルゼミを見つけた。春に鳴く小さなセミの話

山梨のPICAで、春に鳴くセミ「ハルゼミ」を見つけました。
夏のセミより少し早く出てくる、小さくて地味だけど、かなりおもしろいセミです。

見つけた場所は、山梨のPICA。
富士山の近くにあるキャンプ場の森で、木の柵のそばに止まっていました。

最初は「もうセミ?」と思いました。
でも調べると、ハルゼミは名前の通り、春に現れるセミでした。

実は最初、ニイニイゼミかもしれないと思いました。
小さくて茶色っぽく、木にまぎれる感じが似ていたからです。

ただ、見つけた時期と場所を考えると、ハルゼミのほうが自然でした。
山梨のPICAのような富士山麓のマツ林で、春に出会ったからです。

この記事では、ハルゼミの特徴、鳴き声、見られる時期、山梨のPICAで見つけた意味をまとめます。

ハルゼミは春に出てくる小さなセミ

ハルゼミは、4月下旬から6月ごろに見られるセミです。
本州では、かなり早い時期に鳴き始めるセミとして知られています。

夏のセミというと、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシを思い浮かべます。
でもハルゼミは、それより前に出てきます。

体は小さめです。
森林総合研究所 多摩森林科学園の解説では、体長は3cm前後。
透明な羽を持ち、黒っぽい体で、ツクツクボウシを小さくしたような姿とされています。

今回の写真でも、夏のアブラゼミのような重い感じではありません。
細く、軽く、木の色にまぎれる姿でした。

鳴き声は「ゲーゲー」「ムゼー」に近い

ハルゼミの鳴き声は、文字にしにくいです。
よく「ゲーゲー」「ムゼー、ムゼー」「ギーギー」のように表されます。

ミンミンゼミのような「ミーンミンミン」ではありません。
アブラゼミのような「ジリジリ」でもありません。

春の山やキャンプ場で、松林の中から少し金属っぽい声がまとまって聞こえたら、ハルゼミかもしれません。

おもしろいのは、合唱しやすいところです。
1匹が鳴き出すと、近くの個体もつられて鳴くことがあります。
森林総合研究所の観察では、車のエンジン音、チェーンソー、飛行機の音にも反応して鳴いた例が紹介されています。

キャンプ場で急に森が鳴り始めるように感じたら、音に反応している可能性もあります。

ハルゼミはマツ林と関係が深い

ハルゼミを知るうえで大事なのは、マツ林です。

ハルゼミは、アカマツやクロマツなどの明るいマツ林にすむことが多いセミです。
大阪市立自然史博物館の図鑑でも、平地、丘陵地、低山地のアカマツ林など、明るい林にすむと説明されています。

山梨のPICA周辺は、富士山麓らしい森の中にあります。
PICA富士吉田の公式ページにも、山梨県富士吉田市上吉田にある施設として案内されています。
富士急ハイランドの関連施設紹介では、PICA富士吉田は「富士山麓の美しい赤松林の中にあるキャンプ場」と紹介されています。

つまり、ハルゼミにとってはかなり自然な環境です。

「キャンプ場でセミを見た」というだけなら普通の話です。
でも、春の山梨のPICAでハルゼミを見つけたとなると、マツ林の環境とつながって見えてきます。

ニイニイゼミと間違えた理由

最初に迷ったのは、ニイニイゼミです。

理由は、どちらも小さめで、茶色っぽく、木の色にまぎれやすいからです。
写真だけを見ると、夏によく見る大きなセミより、ニイニイゼミに近く見えました。

でも、ニイニイゼミは基本的に夏のセミです。
Hondaキャンプの生きもの図鑑では、ニイニイゼミは6月下旬ごろから発生し、ほかのセミより早く鳴き始めると説明されています。
環境省のいきものログでも、ニイニイゼミは6月から9月に「チーーー、ニィーーー」などの声で鳴くとされています。

一方で、ハルゼミは4月下旬から6月ごろ。
春のマツ林で出会うセミです。

ここが大きな違いでした。

ハルゼミとニイニイゼミの違い

ハルゼミとニイニイゼミは、どちらも小さめのセミです。
でも、見分ける軸はかなりはっきりしています。

比べるところ ハルゼミ ニイニイゼミ
出る時期 4月下旬から6月ごろ 6月下旬から9月ごろ
よくいる場所 明るいマツ林。アカマツ、クロマツの林 平地から丘陵地の林。公園や樹林でも見られる
鳴き声 ゲーゲー、ムゼー、ギーギーに近い。合唱しやすい チーーー、ニィーーーに近い。細く長く鳴く
抜け殻 ハルゼミの仲間として見る。マツ林の環境が手がかり 泥をかぶった小さく丸い抜け殻が大きな手がかり
今回の写真で見る点 春、山梨のPICA、マツ林という条件が合う 見た目だけなら迷うが、時期が少し早い

いちばん簡単な見分け方は、時期と声です。

春のマツ林で「ゲーゲー」「ムゼー」に近い合唱が聞こえるなら、ハルゼミを疑います。
梅雨から夏に「チーーー」「ニィーーー」と細く長い声が聞こえ、泥のついた小さな抜け殻があれば、ニイニイゼミを疑います。

今回の写真だけなら、ニイニイゼミと迷っても自然です。
でも、山梨のPICAで春に見つけたことを合わせると、ハルゼミとして見るほうがしっくりきます。

山梨のPICAで見つけたときの見分け方

写真だけで種を完全に断定するのはむずかしいです。
特にハルゼミの仲間には、似た名前のセミもいます。

ただ、観察するときは次の点を見るとわかりやすいです。

見るところ ハルゼミらしい特徴
時期 4月下旬から6月ごろ
場所 明るいマツ林、低山地、キャンプ場の林
大きさ 体長3cm前後の小型
透明で、体に沿って細く見える
鳴き声 ゲーゲー、ムゼー、ギーギーに近い声
鳴き方 1匹ずつより、まとまって合唱することがある

今回の写真では、体の細さ、時期、山梨のPICAという場所が手がかりになります。
鳴き声も一緒に聞けていれば、かなり強い判断材料になります。

エゾハルゼミやヒメハルゼミとは別に考える

名前が似ているセミに、エゾハルゼミやヒメハルゼミがいます。
ここは混ざりやすいです。

エゾハルゼミは、山地やブナ帯で見られることが多いセミです。
ハルゼミより山のセミという印象が強く、鳴き声も違います。

ヒメハルゼミは、照葉樹林と関係が深いセミです。
6月下旬から夏にかけて出る地域もあり、天然記念物の生息地として知られる場所もあります。

今回の話で見るべきなのは、春、マツ林、小型、合唱する声です。
この4つがそろうと、ハルゼミらしさが見えてきます。

ハルゼミがいる森は少し貴重

ハルゼミは、どこにでもいるセミではありません。
マツ林に局所的にすむため、生息地は点のようになりやすいです。

森林総合研究所は、マツ材線虫病によるマツ林の消失で、生息地が減っていると説明しています。
松山市のレッドデータブックでも、かつては海岸から低山地のマツ林で普通に聞けたが、近年はほとんど聞かれなくなったとされています。

もちろん、地域によって状況は違います。
山梨のPICAで見つけたからといって、すぐ「珍しい」と言い切る必要はありません。

でも、春のマツ林でハルゼミに気づけるのは、いい観察です。
ただの虫ではなく、その場所の森の状態を感じる入口になります。

キャンプ中に見つけたら触らず観察する

ハルゼミを見つけたら、まず近くで静かに見ます。

おすすめはこの順番です。

  1. 写真を撮る
  2. 鳴き声を録音する
  3. 木の種類を見る
  4. 周囲にマツがあるか見る
  5. 触らず、そのままにする

セミは短い成虫の時期を生きています。
持ち帰るより、その場所で見るほうがいいです。

キャンプ場では、子どもと一緒に見つけることもあります。
そのときは「春に出るセミなんだよ」と話すだけで、かなり楽しい自然観察になります。

春のPICAで聞こえる森の声

山梨のPICAでハルゼミを見つけたことで、春のキャンプ場の見方が少し変わりました。

キャンプ場に行くと、どうしてもテント、焚き火、食事に意識が向きます。
でも、森の中では季節がかなり細かく動いています。

春にセミが出る。
マツ林で合唱する。
車の音や作業音に反応して鳴くこともある。

そう考えると、キャンプ場で聞こえる音も、ただの背景音ではありません。
森の生きものが、ちゃんとその季節を知らせてくれています。

次に春の山梨や富士山麓のPICAへ行くときは、木の柵やデッキだけでなく、周りのマツ林にも耳を向けてみてください。
「もうセミ?」と思う声が聞こえたら、それはハルゼミかもしれません。

参照元

attrip

attrip

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2010年から発信中

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