やっぱりこれでしょう。
映画が公開されますがそれの前に読まない方が映画をたのしめるかも。
一番評価されているレビューは、こんな感じになっています。
本書は、いまや1つの国家にも例えられるFacebookとその創業者Mark Zuckerbergの、華麗なるサクセスストーリーの裏側で渦巻いていた闇に迫った、”再現ドラマ”である。
それも、極上のドラマ、である。
近年急成長中のIT企業の例にもれず、Facebookも一人の天才ハッカーによって作られた。本書は彼の物語、いや、彼と関わった人達によって語られた彼の物語である。特に、Markに恨みを持っているであろう人間によって再現されているという点が、本書をより面白く、よりリアルにしているのだろう。
物語は、ハーバードでのエリートクラブ入会審査の場面から始まる。
お世辞にも社交的とは言えない -超一流のGeekが常にそうであるように- 主人公(?)のMarkは、ハーバードでの輝ける地位を保障されていたエリートの仲間入りはできなかった。しかし彼はそんなことは意に介さず、自らの興味の赴くままにコードを書き、ハーバードのセキュリティシステムに侵入する。どんどんと巻き起こっていく多くの出来事は、彼の異端としてのキャラクター、天才性を際立たせる。
そして多くの闇も描かれる。
Facebook創業にまつわるいざこざ、仲間の裏切り、訴訟。
創業から急激に拡大を続けるベンチャー企業において必然とも言える人間関係のもつれが、克明に描かれている。見るに堪えない場面もあるし、そこには善人は一人も登場しない。物語の最後まで決して一人称で描写されることのないMark Zuckerbergの内面をうかがい知ることは出来ない。それは周囲の誰にも出来ていなかったようだ。
その掴みどころのない彼の存在感が、ストーリーに抑揚をつけている。本書に書かれている話を信じるかどうかは読者次第だが、それが嘘であれ真であれ、世界を変えるまさにその現場に居合わせた者にしか分からない熱気が、そこに感じられたのは事実だ。
天才とはなにか。
ITが世界を変えるとはどういうことなのか。
成功とは。少なくとも、時代の最先端でITサービスを展開するやり方については、正しく、そして本質を突いた描写ができていると思う。
およそITというものに関わる人間にとって、読んでおいて損はない一冊だろう。
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