今年の夏の思い出を歌にしました。
わたしは旅に出た。
長野(ながの)の空気を、ふかく吸う。
東京に戻れば、暑さが胸を刺す。
とても暑い。もっと暑い。
この暑さが、笑っている。
小谷(おたり)村。標高は高尾山(たかおさん)よりも少し高い。
子どもたちが声を上げると、やまびこが返ってくる。
ここでは、それが当たり前のように響く。
やまびこが日常って、なんだか不思議だ。
宿「にしざわ」に泊まるのは、今回で二度目。
完熟まで育てた自家野菜の料理に驚かされる。
甘くて、力強い味。
猿に畑を荒らされた話を笑いながらしてくれた。
自然と生きる苦労と豊かさが、そこにあった。
お風呂も最高だ。
大きな湯船(ゆぶね)に息子(むすこ)と浸かると、肩の力が抜けていく。
疲れているときは二度はいった。
それくらい、湯がちょうど良かった。
やどにしざわの開放感は格別だ。
歩くだけで、笑いが出る。
笑いが出る。笑いが出る。
散歩は自由だ。
野草を探す。昆虫を見つける。花に出会う。
それだけで自由だ。
そして夜。
満点の星空が広がる。
プラネタリウムなんて比べものにならない。
「こんなに星って見えるんだ」
思わず声が漏れる。
びっくりするほどの星に包まれて、
胸の奥がすっと軽くなった。