AI作曲サービスで効果的に使える英語ボキャブラリーをカテゴリー別にまとめ
日本語ユーザーがSuno AIなどのAI作曲サービスで効果的に使える英語ボキャブラリーをカテゴリー別にまとめました。ジャンルやスタイル、楽器、曲構成、雰囲気、ボーカル表現といった要素ごとに、海外ユーザーが実際に使っている用語やフレーズをリストアップしています。これらの単語を組み合わせてプロンプトに盛り込むことで、より多彩で狙った雰囲気の楽曲を生成できます。
ジャンル & スタイル (Genres & Styles)
海外ユーザーがプロンプトで指定している代表的な音楽ジャンルやスタイルの例です。メジャーなジャンルからユニークなサブジャンルまで含めています。
- Pop / Dance Pop – ポップス、ダンス・ポップ(例: Ariana Grande風の “Pop, Dance Pop, Ethereal, female vocals”)
- Rock – ロック全般(Classic Rock, Hard Rock, Alternative Rock, Punk Rock など)
- Dream Pop – 浮遊感のあるドリームポップ(dreamyでetherealな音作り)
- Shoegaze – シューゲイズ(フィードバックの効いたfuzzy guitarsと夢見心地なボーカル)
- Metal (各種) – メタル(Heavy Metal, Black Metal, Death Metal, Industrial Metalなど)
- Punk / Hardcore – パンク(Pop Punk, Hardcore Punkなど速く攻撃的なスタイル)
- Hip Hop / Rap – ヒップホップ(Old-school boom bap, Trap, Drill など)
- Trap – トラップ(808ベースとハイハットが特徴の現代ヒップホップ)
- R&B / Soul – アール&ビー、ソウル(Contemporary R&B, Neo Soulなど)
- Electronic (EDM) – エレクトロ系(House, Techno, Trance, Dubstep などのEDM全般)
- Ambient – アンビエント(環境音楽的な静かな電子音)
- Dungeon Synth – ダンジョンシンセ(ダークでファンタジックなLo-fiシンセ音楽)
- Dark Wave – ダークウェーブ(ゴシックな雰囲気の80年代風シンセ音楽)
- Synthwave – シンセウェーブ(80年代風レトロフューチャーなシンセサウンド)
- Lo-fi Hip Hop – ローファイ・ヒップホップ(チルな雰囲気の低音質ビート)
- Jazz / Blues – ジャズ、ブルース(Smooth Jazz, Bebop, Chicago Blues など)
- Country / Folk – カントリー、フォーク(Bluegrass, Americana, Indie Folk など)
- Reggae / Dub – レゲエ、ダブ(カリブ発祥のゆったりしたリズム)
- Orchestral / Classical – オーケストラ風、クラシック要素(映画音楽的な壮大さを演出)
※アーティスト名は禁止ですが、代わりに上記のようなジャンルやスタイルを組み合わせて指定すると、狙ったアーティストの雰囲気に近づけられます
たとえば “Alternative Rock, Atmospheric” とすればColdplay風、“Funk Rock, heavy drums” ならレッチリ風といった具合です
楽器 & サウンド要素 (Instruments & Sound Elements)
特定の楽器や音響的要素を指定して、編成や音色の特徴を与えることができます。プロンプトではカンマ区切りでジャンルや雰囲気と一緒に加えると効果的です
- Electric Guitar (エレキギター) – 例: “heavy riffs”(ヘヴィなギターリフ)
- Acoustic Guitar (アコースティックギター) – 例: “Acoustic Guitar”(アコギのアルペジオなど)
- Piano (ピアノ) – 例: “piano-driven”(ピアノ主体の曲調)
- Synthesizer (シンセサイザー) – 例: “synth pads”(背景で鳴るパッド音)、“arpeggiated synth”(シンセのアルペジオ)
- Bass / 808 Bass (ベース/808ベース) – 太いベースラインや808の重低音(例: “heavy 808 bass”)
- Drums / Beat (ドラム/ビート) – ビートの雰囲気(例: “driving beat”(疾走感あるドラム)、“boom-bap beat”)
- Heavy drums – 重厚なドラム(スタジアムロックのような力強いドラム音)
- Violin / Strings (バイオリン/ストリングス) – 弦楽器(例: “orchestral strings” として壮大さを追加)
- Brass / Saxophone (管楽器/サックス) – ブラスセクションやジャズ風サックス
- Choir – 聖歌隊やコーラス(※ボーカル扱いだが、サウンド要素として “choir backing” のように指定可)
- Sound FX (効果音) – 効果音も挿入可能(例: “sound FX” や “ghost voice” を入れてホラー演出)
Suno AIは曲中でトランジション(移り変わり)も自動生成します。例えばドラムフィルやシンバルのクラッシュ音など「耳に残る仕掛け(ear candy)」を入れるとメリハリが出ます。プロンプトの最後に*“catchy and ear candy”*のような表現を加えて、印象的な音を散りばめる工夫もされています。
曲構成・セクション (Song Structure & Sections)
曲の構成要素(セクション)を明示することで、AIに楽曲の展開を指示できますs。メタタグとして[ ]で囲み歌詞中に入れると、その部分が歌詞としてではなく指示として解釈されます。以下はよく使われる構成要素です。
- [Intro] – 導入部(曲の冒頭の雰囲気を設定)
- [Verse] – Aメロ(物語が進行する部分)
- [Chorus] – サビ(曲のメインのフックとなる繰り返し部分)
- [Bridge] – ブリッジ(サビ間の変化パートやCメロ、曲調の転調など)
- [Outro] – エンディング(曲の締めくくり)
- [Pre-Chorus] – サビ前パート(ビルドアップ的な役割)
- [Instrumental] / [Solo] – 器楽パート(例: [Guitar Solo] でギターソロ挿入を指示)
- [Drop] / [Bass Drop] – ドロップ(EDMやトラップでビートが一気に盛り上がる箇所)
- [Breakdown] – ブレイクダウン(一時的に要素を減らして静かにする部分)
- [Build-up] – ビルドアップ(サビ前などで盛り上げていく展開)
- [Rap Verse] – ラップパート挿入(ラップボーカルの節を明示)
- [Start of song] / [End of song] – 曲の開始・終了を明示するタグ(曲全体を包むように入れると品質向上との報告あり)
例:典型的な構成として [INTRO] [VERSE 1] [CHORUS] [VERSE 2] [CHORUS] [BRIDGE] [OUTRO] のようにタグを配置すると、伝統的な曲の構成に沿った出力になりやすいと言われています。実際、海外コミュニティでは “曲を家に例えて基礎(イントロ・アウトロ)と柱(ヴァース・コーラス)をまず固めよう” といったアドバイスが共有されています。
Note: あまり細かく長さ指定しすぎてもAIが完全には従えない場合があります(例: “32barintro32 bar intro32barintro 64bardropsection64 bar drop section64bardropsection…” のような詳細プロンプト)。基本的な構成タグ+必要に応じてsoloやdrop程度にとどめ、細部はAIに任せる方が自然な結果になるようです。
雰囲気・ムード (Mood & Atmosphere)
楽曲全体の雰囲気を左右する形容詞や表現です。曲調の速さや感情的トーンを指定することで、欲しいムードを伝えます。
- Upbeat / Fast-paced – アップテンポでノリの良い(例: “fast-paced, upbeat” な曲調)
- Mellow / Slow / Low-key – 落ち着いたスローテンポ(例: “slow, low-key” な雰囲気)
- Energetic / Aggressive – エネルギッシュ/攻撃的(激しい盛り上がり。例: “Aggressive”)
- Emotional / Soulful – 感情的/ソウルフル(心に訴えるような情感。例: “Emotional”)
- Melancholic / Somber – メランコリック/陰鬱(哀愁漂う暗めの雰囲気)
- Uplifting / Anthemic – 高揚感のある/アンセミック(壮大で盛り上がる。例: “Anthemic”)
- Cinematic / Epic – シネマティック/叙事詩的(映画音楽のように壮大。例: “Cinematic”)
- Atmospheric / Ethereal – 空気感のある/幻想的(ふわっとした広がり。例: “Atmospheric”、“Ethereal”)
- Dark / Haunting – ダーク/不気味(暗くゾクッとするような)
- Spooky – おどろおどろしい(ハロウィン的な怖さ)
- Dreamy – 夢見心地な(ぼんやりと幻想的)
- Groovy / Funky – グルーヴィー/ファンキー(ノリノリでファンク調の)
- Minimal / Lo-fi – ミニマル/ローファイ(音数を絞り質感ざらっとした)
- Theatrical – 演劇的でドラマチック(例: “Theatrical”)
- Whimsical – 飄々として面白い(風変わりで遊び心ある)
- Nostalgic / Retro – ノスタルジック/レトロ(懐かしさを感じる)
これらのムード表現はジャンルや楽器と組み合わせて使います。例えば “dark, cinematic RnB” とすればThe Weeknd風の夜景的R&Bに、“dreamy, lo-fi indie pop” とすればインディーポップでもチルで夢見心地な曲調に、といった具合に細かなニュアンスを伝えられます。
ボーカル表現 (Vocal Styles)
ボーカルのスタイルや声質もプロンプトで指定可能です。ただし、男女の性別指定は必ずしも従わないこともあるようなので注意が必要です。
- Female Vocals / Male Vocals – 女性ボーカル/男性ボーカル(※「female」「male」で指定)
- Ethereal Female Vocals – エーテルのような(か細く幻想的な)女性ボーカル(Cocteau Twins的な雰囲気)
- Robotic Voice – ロボットのような声(ボコーダー風や機械的エフェクトのボーカル)
- Whispered Vocals – ウィスパーボイス(囁くような歌唱)
- Growling / Screaming – グロウル/スクリーム(デスメタルの唸るような声やスクリーム)
- Rap Vocals – ラップボーカル(韻を踏むラップ。例: “rap verse” を入れてラップパート指定)
- Spoken Word – スポークンワード(メロディに乗せず語るようなボーカル)
- Operatic Vocals – オペラ調の歌唱(クラシック発声の力強い声)
- Choir/Chorus – コーラス隊(大勢で合唱する声。例: “choir” を入れて荘厳さ追加)
- Distorted / Auto-tuned – エフェクトボイス(歪んだ声やオートチューンを掛けた声)
例:“gothic, alternative metal, ethereal voice” とプロンプトに入れると、ゴシックメタル調で幻想的なボーカルの曲になる、といった使われ方をしています。また歌詞側に FemaleetherealvoiceFemale ethereal voiceFemaleetherealvoice のようにメタタグを書くことで、特定パートでの声のニュアンスを指示する試みも報告されています。
🔍 海外ユーザーのプロンプト例 (Examples of Prompts by Overseas Users)
実際にRedditやMediumなどで共有されたプロンプト事例やTipsをいくつか紹介します。いずれも英語でジャンル・雰囲気・構成を的確に伝える工夫がされています。
- スタイル要素の組み合わせ: “genre, special instrument, mood, ear candy” の順でカンマ区切りにする構成が推奨されていますreddit.com。例えば “gothic, alternative metal, ethereal voice, catchy ear candy” のようにジャンル→細分ジャンル→ボーカルやムード→耳に残る要素、という具合です。この順序で書くと各要素が混ざりにくく、意図した結果に近づきやすいようですreddit.comreddit.com。
- テンポ・雰囲気の指定: 曲のテンポ感は “fast-paced” や “upbeat”、逆にゆったりなら “slow” や “low-key” といったキーワードで明示できますreddit.com。例:「疾走感のあるメタル曲」を狙って “fast-paced melodic metal with aggressive riffs” としたり、「落ち着いたLo-fi」を狙って “low-key lo-fi chillhop, mellow beats” とすることで、かなり雰囲気が伝わります。実際Redditでも「fast-paced / upbeat」 vs 「slow / low-key」の使い分けがTIPとして紹介されていますreddit.com。
- ユニークなジャンルミックス: 複数のジャンルやスタイルを掛け合わせてユニークなサウンドを生み出す例も見られます。例えば、あるユーザーは “post-punk, dark wave, horror, trap” とプロンプトを入力し、80年代ゴシックと現代トラップを融合したような曲を作っていますreddit.com。別の例では “horror trap beat, sound FX, ghost voice” と指定し「まるでScooby Dooとラップのコラボ」のような不気味だけどコミカルな曲調を得たケースもありますsuno.com。このように異色の組み合わせ(例: “opera + rap + classical + trap”)で新鮮なスタイルを試すユーザーも多いです。
- 具体的な構成タグの活用: Suno AIでは歌詞の指示用にメタタグを活用できます。Redditのユーザーは、歌詞欄に Verse1Verse 1Verse1 や ChorusChorusChorus を入れてAIに曲構成を教えるだけでなく、guitarsologuitar sologuitarsolo や bassdropbass dropbassdrop のようにイベントを挿入するタグも試していますreddit.com。例えば「間奏でギターソロを入れたい」ときは歌詞中に GuitarSoloGuitar SoloGuitarSolo と書き、重いドロップを期待するときは DropDropDrop や BassDropBass DropBassDrop と記述するなどです。あるユーザーは “piano-driven, progressive metal, epic drums, and choir” というプロンプトに加え、歌詞側で Outro–softpianofadeoutOutro – soft piano fadeoutOutro–softpianofadeout と書くことで余韻のある終わり方を誘導しようと試みていました(結果はピアノばかり強調され他要素が欠けたとの報告もありましたが…)reddit.com。このように細かな指示も可能ですが、一度に盛り込みすぎると期待通りにならない場合もあるためバランスが重要ですreddit.comreddit.com。
- プロンプトTipsまとめ: RedditのSunoAIコミュニティでは「10 Hacks to Create Better Songs on Suno」と題した投稿で有用なティップスが共有されていますreddit.com。そこでは「曲を建てるように構成から考える」「テンポをキーワードで指定する」「ジャンルのミックスで意外性を出す」「歌詞は不要なら無音にするため‘mmm’等を入れる(裏技)」「StartofsongStart of songStartofsongとEndofsongEnd of songEndofsongで曲全体を囲む」等、さまざまな技が紹介されていますreddit.comreddit.com。中でも「まず**[INTRO]や[VERSE]タグで土台を作り、[CHORUS]でフックを固める**」という助言reddit.comや「アップテンポかスローかを明示するだけでAIの解釈が格段に安定する」という指摘は、多くのユーザーに支持されていました。
以上のように、海外の事例から得られた英語ボキャブラリーとプロンプト構築法を活用すれば、Suno AIでより思い通りの音楽スタイルや雰囲気を引き出せるでしょう。実際に試行錯誤しながら、自分の狙いに合うキーワードを見つけてみてください。
Sources: Suno AI Wikisunoaiwiki.comsunnoai.com、Reddit (r/SunoAI)reddit.comreddit.com、Mediumtravisnicholson.medium.comtravisnicholson.medium.comなど各種コミュニティ投稿より
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