「Codex × Google MCP(google-analytics-mcp)」をつないで実際にデータ分析する環境の使い方

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「Codex × Google MCP(google-analytics-mcp)」をつないで実際にデータ分析する環境の使い方を、実際にやる順番で、わかりやすく説明します。


🧩 目的

Codex(AI)がGoogleのデータ(Analyticsなど)をターミナルから直接読み取り、分析までできる環境をつくる。
つまり「AIがあなたの代わりにデータを分析して説明してくれる世界」を実現します。


🔧 全体の流れ

1. MCPサーバを準備(google-analytics-mcp)
2. Googleアカウントとつなぐ(OAuth認証)
3. CodexをMCPサーバに接続
4. ターミナルから分析を実行
5. 結果を解釈・活用

🪄 ステップ① MCPサーバを用意する

コマンド例

git clone https://github.com/googleanalytics/google-analytics-mcp.git
cd google-analytics-mcp
npm install

確認

このプログラムが、「Codexの通訳」として動く部分です。
Google AnalyticsのAPIをAIが読める形に翻訳します。


🔐 ステップ② GoogleのAPIキー(認証情報)を設定する

Google Cloud Consoleで

  1. https://console.cloud.google.com/apis/credentials
  2. 「OAuth クライアントID」を作成
  3. 「Google Analytics Data API」を有効化
  4. 以下の3つを控える:
    • GOOGLE_CLIENT_ID
    • GOOGLE_CLIENT_SECRET
    • ANALYTICS_PROPERTY_ID(GA4のプロパティ番号)

ターミナルで設定

export GOOGLE_CLIENT_ID="あなたのID"
export GOOGLE_CLIENT_SECRET="あなたのSecret"
export ANALYTICS_PROPERTY_ID="GA4のプロパティID"

🚀 ステップ③ MCPサーバを起動

npm run start

これで http://localhost:8080 にMCPサーバが立ち上がります。
最初の一回だけブラウザが開き、「GoogleにログインしてOKを押す」と、MCPサーバが認証されます。


🧠 ステップ④ Codex(AIクライアント)を接続

Codexの設定ファイル .mcp に以下を追加:

{
  "servers": {
    "google-analytics": {
      "url": "http://localhost:8080"
    }
  }
}

これでCodexは「Google Analytics MCPサーバに接続できる」と認識します。


💡 ステップ⑤ ターミナルから分析を実行する

例1:国別アクセス数

> analytics.query("Sessions and Users by Country in last 30 days")

AIが自動的にGA4からデータを取得して、表にして返します:

Country      Sessions   Users
Japan        1842       1671
Taiwan        534        498
Hong Kong     312        290

例2:ページごとの閲覧数

> analytics.query("Top 10 pages by page views in last 7 days")

Codexが結果を分析して、こんな風に答えます:

1. /home — 1,432 views
2. /sauna — 983 views
3. /booking — 721 views
…
平均滞在時間:1分48秒

例3:AIに解釈させる

> analyze("Why did sessions drop in the last week?")

CodexがGAデータを読み、

「台湾からのアクセスが-32%減少しています。Facebookリール広告の停止が影響している可能性があります。」
のように要因分析まで返してくれます。


📊 ステップ⑥ 使い方のコツ

  • 自然言語でOK:「国別のセッションをしらべて」「予約ページのCV率を見て」などで動く。
  • Codexは自動でクエリ変換:GA4の複雑なディメンション名を覚える必要なし。
  • 複数サービスをつなげる:今後Drive、Calendar、Gmail用のMCPサーバも同様に接続可能。

✅ まとめ

段階すること目的
MCPサーバを動かすCodexが話しかけられる相手をつくる
Google認証を設定データアクセスを許可
CodexにURL登録通信経路を確立
ターミナルで質問AIに分析させる
結果を読む意味づけ・改善策を考える

🎯 最終イメージ

「Google Analyticsのデータを、AIがリアルタイムで読んで説明してくれる」
= あなたが「数字の翻訳をする時間」をゼロにできる。

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