戦略とは何か。目的、目標、戦術との違いを整理する

戦略とは何か。目的、目標、戦術との違いを整理する

戦略とは、目標を達成するために、限られた経営資源をどこへ使うかを決めることです。

よくある間違いは、いきなり施策から考えることです。
広告を出す。SNSをやる。記事を書く。営業を増やす。

それは多くの場合、戦術です。
戦略ではありません。

先に考えるべき順番は、目的、目標、戦略、戦術です。

目的、目標、戦略、戦術が上から下へ落ちていくイメージ

目的は、なぜやるのか

目的は、いちばん上にある考えです。

  • なぜこの事業をやるのか
  • なぜこの商品を伸ばすのか
  • なぜこの人に届けるのか

目的は、方向です。
まだ数字ではありません。

たとえばブログなら、

「自分の考えを残し、必要な人に届く場所を作る」

これが目的になります。

目的がないまま作業すると、手段が目的になります。
毎日投稿すること。SNSで反応を取ること。PVだけを見ること。

全部大事です。
でも、上位の目的がないと判断がぶれます。

目標は、どこまで行くのか

目標は、目的を数字や状態に落としたものです。

  • 月間PVを3倍にする
  • 問い合わせを月10件にする
  • 半年で100記事を整える
  • 指名検索を増やす

目的が「方向」なら、目標は「到達地点」です。

目的は上位概念です。
目標は、その目的に近づくための目印です。

ここを混ぜると危ないです。

「PVを増やす」は目標です。
でも、PVを増やすこと自体が目的になると、読者に関係ない記事まで増えます。

だから、目的と目標は分けたほうがいい。

戦略は、何に資源を集中するか

戦略は、目標を達成するための手段です。

もう少し具体的に言うと、限られた経営資源をどこへ集中するかを決めることです。

経営資源には、いろいろあります。

  • カネ
  • ヒト
  • モノ
  • 情報
  • 時間
  • 知的財産

全部は使えません。
だから選びます。

何をやるか。
何をやらないか。
どこで勝つか。
どこでは勝負しないか。

この選択が戦略です。

ブログで言えば、こうです。

「全部の記事を直す」のではなく、検索順位10位から20位の記事だけを直す。
「新記事を増やす」のではなく、すでに表示されている記事のタイトルと冒頭を直す。
「SNS全部をやる」のではなく、検索流入に集中する。

これが戦略です。

良い戦略は4Sで見分ける

戦略には、良い戦略と悪い戦略があります。

見分けるときに使いやすいのが、4Sです。

4S 意味 見ること
Selective 選択的か やることを絞れているか
Sufficient 十分か 勝つための資源が足りているか
Sustainable 継続可能か 一発ではなく続けられるか
Synchronized 整合しているか 自分たちの強みと合っているか

悪い戦略は、この逆です。

何でもやる。
資源が足りない。
続かない。
自分たちの強みと合っていない。

これは、戦略っぽい言葉を使っていても、実際にはただの願望です。

ブログで言えば、

「毎日、全ジャンルで、SNSも検索も動画も全部やる」

これは一見やる気があります。
でも、4Sで見ると弱いです。

選択的ではない。
十分な時間がない。
継続しにくい。
自分の強みが出る場所も曖昧。

良い戦略は、もっと狭いです。

「検索で表示されている既存記事に絞る。順位10位から20位を優先する。1記事1か所だけ直す。毎日続ける」

このほうが戦略として強い。
狭いからです。
資源を置く場所が見えるからです。

戦術は、戦略を実行する具体策

戦術は、戦略を実現するための具体的な方法です。

たとえば、戦略が「検索順位10位から20位の記事を伸ばす」なら、戦術はこうなります。

  • タイトルを検索意図に合わせる
  • 冒頭2文で答えを書く
  • 内部リンクを1本足す
  • FAQを追加する
  • 古い情報を更新する

戦術は現場の動きです。
手を動かす場所です。

だから戦術は多くていい。
ただし、戦略から外れた戦術は増やさないほうがいい。

戦術だけ増えると、忙しくなります。
でも、前には進みにくい。

目的、目標、戦略、戦術はカスケードダウンする

この4つは、上から下へ落ちていきます。

レイヤー 意味 ブログの例
目的 なぜやるのか 必要な人に考えを届ける
目標 どこまで行くのか 月間PVを3倍にする
戦略 何に資源を集中するか 順位10位から20位の記事を優先する
戦術 具体的に何をするか タイトル、冒頭、内部リンクを直す

大事なのは、上から考えることです。

目的から目標へ。
目標から戦略へ。
戦略から戦術へ。

これをカスケードダウンとして見ると、今どのレイヤーの話をしているかが分かりやすくなります。

レイヤーを間違えると会議がずれる

会議で話が噛み合わない理由の多くは、レイヤーが違うからです。

ある人は目的の話をしている。
別の人は目標の話をしている。
別の人は戦術の話をしている。

たとえば、

「なぜこのブログを伸ばすのか」

これは目的の話です。

「月間PVを何倍にするのか」

これは目標の話です。

「どの記事群を優先するのか」

これは戦略の話です。

「タイトルをどう変えるのか」

これは戦術の話です。

どれも必要です。
でも、同時に話すと混ざります。

上のレイヤーで俯瞰できる人ほど、判断が早くなります。

森岡毅さんの話で腹落ちしたこと

森岡毅さんの戦略の話で分かりやすいのは、戦略を「資源配分の選択」として見るところです。

戦略は、かっこいい言葉ではありません。
限られたものを、どこに置くかです。

お金も、人も、時間も、情報も、知的財産も有限です。
だから、全部に手を出すと弱くなります。

ブログでも同じです。

新記事を書く。
既存記事を直す。
SNSをやる。
画像を作る。
内部リンクを整える。

やれることは多いです。
でも、全部やると散ります。

だから先に目的を決める。
次に目標を決める。
その目標に対して、どこに資源を集中するかを決める。
最後に戦術へ落とす。

この順番にすると、作業は減ります。
でも、勝率は上がります。

戦略は、やることを増やす話ではない

戦略を考えると、やることが増えると思われがちです。

本当は逆です。
戦略は、やることを減らすためにあります。

目的に合わないことをやめる。
目標に効かないことを後回しにする。
資源を分散させない。

だから戦略は、現場を楽にします。

迷ったときは、この順番に戻るだけでいい。

  1. 目的は何か
  2. 目標は何か
  3. どこに資源を集中するか
  4. 具体的に何をするか

目的から戦略に落とす。
そこがいちばん大切です。

参照元

attrip

attrip

考えたことを、記事・AI・音楽に変えて発信しています。

盆栽、音楽、ブログ運営、日々の試行錯誤について書いています。

2010年から発信中

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