こんにちはおれです。
統計を学び直して、マーケ戦略にもっとロジックを。そんな思いから統計検定2級にチャレンジ中です。
今回は、実力チェック問題10問を自作してみました。ブログ形式で問題→回答→解説の順に構成しています。自分の学習のためにも、読者の皆さんにも役立つ内容になれば幸いです!
第1問:平均の意味と使い方
ある商品の1週間の売上個数が以下の通りでした:[10, 12, 15, 18, 25, 30, 40]
この商品の平均売上個数はいくつか?
答え:
(10+12+15+18+25+30+40)/7 = 21.43個(小数第2位まで)
解説:
平均は全体の傾向を見るのに便利だが、極端な値(この場合は40)が平均を押し上げている可能性がある。中央値との比較で歪度も確認すべき。
第2問:標準偏差の計算
【データ】[10, 12, 15, 18, 25, 30, 40]
上記のデータに対して、標準偏差(母集団標準偏差)を求めよ(小数第2位まで)。




答え:
標準偏差 ≒ 10.03(小数第2位まで)
解説:
標準偏差はデータのばらつきの尺度。平均からの差の2乗の平均の平方根。今回は母集団として扱った。
第3問:確率の基本
あるWeb広告のクリック率が10%であるとき、1,000人に配信した場合にちょうど100人がクリックする確率を2項分布で近似せよ(正規近似を使わず)。
答え:

P(X = 100) = C(1000, 100) × 0.1^100 × 0.9^900 → 非現実的に計算が複雑。
実務では正規分布による近似が推奨される
現実的な計算は?
- C(1000,100)C(1000, 100)C(1000,100) は数十桁になるため、電卓や手計算は現実的ではない。
- 実務では 正規分布で近似する方がスマート。
解説:
2項分布の直接計算は難しい。nが大きいため、正規分布(np, npq)で近似して扱うのが実務的。
第4問:正規分布の応用
ある商品の配送時間は平均3日、標準偏差0.5日の正規分布に従うと仮定する。
このとき、2日以内に届く確率はいくらか?
答え:

Z = (2 – 3)/0.5 = -2
P(Z ≦ -2) ≒ 0.0228(約2.28%)
解説:
Zスコアを使って標準正規分布表から求める。業務におけるリードタイム管理に有効。
Zスコアとは?
→ 「どれくらい平均から離れているか」を標準偏差の単位で表した指標。
ここでは「平均より1日早い=2日は、標準偏差0.5日の2倍分だけ早い」ということ。
標準正規分布のイメージ図(言語説明):
- 山の中心(平均)=3日
- 左右対称のベルカーブ
- 2日は平均より左に2σ(標準偏差)ぶん外れている
- -2σより左にある確率が 2.28%
つまり、100件配送しても2〜3件しか2日以内には届かない。
第5問:カイ二乗検定(適合度)
あるアイスのフレーバーの購入数が「バニラ40、チョコ30、イチゴ30」であった。期待値が均等である場合、適合度のカイ二乗値はいくつか?(自由度=2)
答え:
期待値:33.3ずつ
χ² = (40-33.3)²/33.3 + (30-33.3)²/33.3 + (30-33.3)²/33.3 ≒ 2.1
解説:
Step 1:帰無仮説の設定
帰無仮説 :フレーバーの選ばれ方に偏りはない(=どれも等しく選ばれている)
Step 2:期待値の算出

Step 3:カイ二乗統計量の計算

(観測値-期待値)² / 期待値
Step 4:自由度とp値の確認
自由度:カテゴリ数 − 1 = 3 − 1 = 2
χ² = 2.01
χ²分布表より、p値 ≒ 0.37
自由度はカテゴリ数-1。適合度検定で「好みが偏っているかどうか」を確認できる。
第6問:相関係数の理解
ある調査で「広告費」と「売上」の相関係数が0.92であった。この相関の強さは?
答え:
非常に強い正の相関
解説:
0.7以上は強い相関。0.9を超えると要因と結果の因果関係の可能性も検討対象。
第7問:回帰分析の基本
以下の単回帰式が得られた:売上 = 5 × 広告費 + 100
広告費が20万円のときの売上予測は?
答え:
5×20 + 100 = 200万円
回帰式の構造:
売上=𝑎×広告費+𝑏
a = 5:傾き(係数) → 広告費1万円あたり売上が5万円増加する
実務での解釈
| 項目 | 意味 |
|---|---|
| 広告費が0のときの売上(b) | 100万円の自然売上がある |
| 広告費が1万円増えると(a) | 売上は5万円増加する |
| 広告費が20万円のときの売上予測 | 200万円 |
- a=5a = 5a=5:傾き(係数) → 広告費1万円あたり売上が5万円増加する
- b=100b = 100b=100:切片(定数項) → 広告費0円でも100万円は売れる(=自然流入やリピーター)
第8問:標本平均の分布
母集団の平均が50、標準偏差が10のとき、標本サイズ25の標本平均の標準誤差は?
答え:
標準誤差SE = σ / √n = 10 / √25 = 2

標準誤差とは?
「標本平均がどのくらいブレるか(ばらつくか)」を表す指標
- 母集団:真の平均50、σ = 10(ばらつき大きめ)
- でも、n = 25個の平均を取ると、そのばらつきはかなり小さくなる
- その縮小されたブレの大きさが標準誤差(SE)
解説:
標本平均のばらつきを表す「標準誤差」。サンプリング誤差の把握に必須。
第9問:信頼区間の理解
上記標本(n=25, 標本平均=52)の95%信頼区間は?(σ=10)
ある調査で得られた標本は以下の通り:
- 標本平均:52
- 標本サイズ:n = 25
- 母標準偏差:σ = 10
- 信頼水準:95%
このとき、母平均の95%信頼区間を求めよ。
答え:
信頼区間 = 平均 ± 1.96×標準誤差 = 52 ± 1.96×2 = [48.08, 55.92]

解説:
母平均の95%信頼区間。「真の平均はこの範囲にあると95%信頼して言える」という意味。
標準誤差(Standard Error)= 平均値のブレ幅(不確かさ)を数値化したもの。

用語解説
イメージを言葉にすると
- 標準偏差 → 「1人1人のばらつき」
- 標準誤差 → 「平均がブレる幅(平均のばらつき)」
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 母標準偏差 σ | 母集団全体のばらつきの大きさ(既知) |
| 標本サイズ n | 調査やサンプル数。大きいほど平均は安定 |
| 標準誤差 SE | 「その平均値はどれだけ信頼できるか」の数値 |
第10問:有意差検定(t検定)
あるプロモーションの前後でコンバージョン率が「3%→5%」になった。
サンプル数100で有意差を検定すると、p値が0.03だった。
このとき、有意水準5%でこの差は有意か?
答え:
p = 0.03 < 0.05 → 有意である
解説:
p値は「偶然この差が出る確率」。5%未満なら偶然とは言い難く、有意な差があると判断。
第一回統計学の問題でした。
統計思考をマーケティングの武器に
マーケティングは感覚の世界に見えて、数字の世界です。
今回の問題で扱ったような平均・標準偏差・回帰・カイ二乗・信頼区間などの概念を使いこなせると、判断の精度が大きく上がります。
「なんとなく良さそう」を卒業し、「数字で裏打ちされた戦略」を組み立てるために、引き続き統計検定2級の学習を進めていきます!
次回もお楽しみに!