昨日ツイッターで話題になっていた「#任天堂を許すな」ですが、そのなかでとても素敵な話があったので紹介しようと思う。この#任天堂を許すなタグは、任天堂への愛を語るツイートでしかない。
あのときまだ小学4年生くらいのことだけど、友達とファイアレッドを取り違えたことがあって、その時俺のカセットに入ってたたんじょうのしま産のデオキシスを抜き取られて6年生に横流しされたことがあったんだ。俺はそいつと絶交して、デオキシスを返してくれと6年生に言ったんだ。#任天堂を許すな
— ぴえーる 天津石 (@Piepoki) January 11, 2018
ファイアレッド … 2004年発売のゲームボーイアドバンス用のポケモンシリーズのタイトルです。
でも6年生は「アルセウスをくれたら返す」と言ってきた。アルセウスは当時未確認のポケモンで、シェイミやダークライとは違ってなぞのばしょで取れなかった。実際にアルセウスを持っていたのはプロアクとかで無理やり出現させた奴だけ。実質「返さん」と言ってるようなものだった。#任天堂を許すな
— ぴえーる 天津石 (@Piepoki) January 11, 2018
それで6年生とケンカになったんだけど、力も身長も上の6年生に勝てるはずもなく、涙と汗と泥で顔中ぐしゃぐしゃに汚れたまま自転車に乗って帰ったのを覚えてる。家に帰ったら当然母ちゃんに心配されて、経緯を話したら母ちゃんが任天堂にかくかくしかじかと電話してくれたんだ。#任天堂を許すな
— ぴえーる 天津石 (@Piepoki) January 11, 2018
そしたら母ちゃんが俺に受話器を差し出してきて、自分の口から伝えろと言った。何を言ったかまでは覚えていないが、とにかく「デオキシスを取り戻すためにアルセウスの捕まえ方を教えて」みたいな事を言ってたんだと思う。保留で少し待たされたあと、ポケモンの会社に繋がったんだ。#任天堂を許すな
— ぴえーる 天津石 (@Piepoki) January 11, 2018
すると優しい声のお姉さんが電話に出て、「『アルセウスはよく分からないけど、君のためにデオキシスをあげても良い』って言うお兄さんがいるよ」と教えてくれたんだ。俺はその時に泣きながら「ありがとうございます」と繰り返した。今思えばすごい迷惑なことをしたと思う。#任天堂を許すな
— ぴえーる 天津石 (@Piepoki) January 11, 2018
その後母ちゃんに電話を代わるように言われて、デオキシスのデータを入れるためにはどうしたら良いかを聞かされていたみたい。後日母ちゃんはポケモンのお姉さんに指示されたとおり俺のファイアレッドが破損しないようにクッション付きの封筒を買ってきて、ポケモンの会社まで送った。#任天堂を許すな
— ぴえーる 天津石 (@Piepoki) January 11, 2018
その後どれだけ経ったか覚えてないけど、朝学校に行く前に新聞を親に渡す習慣でポストを開けたらクッション付き封筒が入ってたんだ。冬の朝だったからか、すごい冷たかったのを覚えてる。俺はランドセルを投げ出しては封筒を破って、ファイアレッドを差したDSの電源を入れた。#任天堂を許すな
— ぴえーる 天津石 (@Piepoki) January 11, 2018
見てみると、1番後ろのボックスの左上に、デオキシスがいたんだ。もうその時は嬉しくって、跳んではしゃいだ。親に学校に行けと言われて仕方なく登校した。この事をみんなに言いたかったけど、自分だけが特別扱いされてるような気持ちになって嬉しくって、秘密にしていたんだ。#任天堂を許すな
— ぴえーる 天津石 (@Piepoki) January 11, 2018
その日家に帰ると、母ちゃんから封筒に手紙が入っていたことを教えられて、そこには「みんなには内緒だよ。byポケモン大好きなお兄さん」みたいな事が書いてあったんだ。この時つくづく秘密にしておいて良かったと思ったよ。#任天堂を許すな
— ぴえーる 天津石 (@Piepoki) January 11, 2018
今思えばなんてちっぽけなことでガキンチョが迷惑をかけたんだとか思うけど、こういう些細な事でも対応してくれるポケモン、そして任天堂には今でも深く感謝していて、10年以上経った今でもウルトラムーンを楽しくプレイしてる。
任天堂、本当にありがとう。これからも遊び続けます。#任天堂を許すな— ぴえーる 天津石 (@Piepoki) January 11, 2018
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