Googleスライドに「バナナ」が来た日。AI時代に私たちが「本当に売るべきもの」の話。

Googleスライドに「バナナ」が来た日。AI時代に私たちが「本当に売るべきもの」の話。

Googleスライドに新しいアップデートが来ましたね。
コードネーム(兼・愛称)は「Nano Banana Pro」がGoogleスライドで使えるようになりました。

これまでのAI画像生成とは違い、スライド内のレイアウトを一瞬で整えたり、画像の中に正確な「文字」を描写できたりする、画期的な機能です。

私も早速使ってみました。確かに凄いです。
ボタン一つで、素っ気ない箇条書きがプロの図解に変わります。

でも、このブログで書きたいのは「バナナの便利な使い方」ではありません。 もっとヒリヒリする、「これからの時代のお金の稼ぎ方」についてです。

なぜなら、「すごいツールが出た」ということは、「誰でもプロ並みの成果物が出せるようになった(=成果物の価値が暴落した)」ことと同義だからです。

今日は、AIの進化が止まらないこの世界で、私たちがどこに立ち、何を売ればいいのかを考えてみます。


「Super Banana」は必ずやってくる

今の「Nano Banana」は優秀ですが、まだ完璧ではありません。日本語のスペルを間違えたり、指の本数が変だったり、「文字化け」もします。

そこで私たちは「AIを使いこなすためのプロンプト技術」を必死に学びがちです。 しかし、これには罠があります。

なぜなら、遠くない未来に必ず「Super Banana」が登場するからです。 それは、今の私たちが必死に覚えた小手先のテクニックを、ボタン一つで、しかも無料で無効化します。

「ツールの操作スキル」を売り物にしていると、アップデートのたびに自分の価値がリセットされてしまう。これは「稼ぎ方」としてあまりに脆い。

では、Super Bananaが登場しても、絶対に陳腐化しない価値とは何でしょうか?


私たちが売るべき「3つの問い」

AIは「答え(成果物)」を無限に、高速に生み出します。 供給過多の世界で価値を持つのは、「答え」ではなく「問い」です。

お金を稼ぐためのポイントは、以下の3点にシフトしています。

1. 「何を捨てるか?」を売る(キュレーション)

AIを使えば、ロゴ案を100個出すのは一瞬です。でも、クライアントは100個の案を見たいわけではありません。「どれが正解か」を知りたいのです。 「AIでたくさん作れます」ではなく、「あなたのブランドの歴史を踏まえると、正解はこの1つです」と言い切る勇気と目利き。 これからの私たちは、制作代行ではなく「意思決定代行」で対価を得ることになります。

2. 「不完全さ」を売る(ストーリー)

AIが作る画像は、整いすぎていて無機質です。 一方で、人間が汗をかき、悩み、時に失敗しながら作ったものには「物語」が宿ります。 完成品そのものよりも、「なぜそれを作ったのか」というプロセスや、作り手の人間臭さに、人は共感し、お金(応援)を払うようになります。

3. 「握手」を売る(身体性)

ネット上のコンテンツがAI生成物で溢れると、皮肉なことに「リアル」の価値が爆上がりします。 デジタルで効率化して浮いた時間で、顧客の元へ足を運び、膝を突き合わせて話す。 「実際に会って話した」という物理的な信頼関係こそが、最強のプレミアム商品になります。


バナナの「文字化け」を愛せるか

Googleスライドの新機能を使っていると、たまに画像内の文字が崩れていることがあります。 これを見て「なんだ、まだ使えないじゃん」と笑うか、「チャンスだ」と思えるか。

文字が化けているなら、図形で隠して、人間が正しい言葉を打ち込めばいい。 この「最後の仕上げ」と「責任」こそが、人間の聖域です。

AIは「それっぽい画像」は作れますが、「この資料で決裁を通す」という責任は取れません。 AIは「美しい文章」は書けますが、「誰の心を動かしたいか」という文脈は理解できません。

「AI(バナナ)はあくまで下ごしらえ。最後に魂を込め、責任を持って提供するのは人間」

このスタンスを持てる人だけが、アーリーアダプターとしてAIの恩恵を最大化し、来るべき「Super Banana」の時代も笑って過ごせるのだと思います。

スライドがどれだけ自動できれいになっても、 「誰に、何を届けるか」 その本質的な問いを立てるのは、いつだって私たち人間の仕事です。

attrip

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考えたことを、記事・AI・音楽に変えて発信しています。

盆栽、音楽、ブログ運営、日々の試行錯誤について書いています。

2010年から発信中

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