サイケデリック×ボップアート、田名網敬一の個展渋谷で開催中
2014年10月25日(土)から12月13日(土)の間、田名網敬一の新作個展「夜桜の散る宵闇」が東京・渋谷にあるNANZUKAにて開催しています。
アンディ・ウォーホルに影響を受け再編集する技術で世界的にアーティストとして注目を浴びている。
まずは、その作品たちを観てもらうのが良いと思う。
田名網敬一 「目玉の大冒険」
“Eye Ball Great Adventure“
2014年 141x200cm acrylic paint、glass powder on canvas
©Keiichi Tanaami Courtesy of NANZUKA
田名網敬一 「安楽橋」
“Comfort of Patient Bridge“
150×300cm acrylic paint、glass powder on canvas
©Keiichi Tanaami Courtesy of NANZUKA
田名網敬一 「夜桜の散る宵闇」
“Cherry Blossoms Falling in the Evening Gloom”
2014年 212.7×300cm Acrylic paint on canvas
©Keiichi Tanaami Courtesy of NANZUKA
ウォーホルに影響を受けた。
1967年、初めてのニューヨーク旅行を経験する。このとき、アメリカの消費社会の繁栄の渦の中にあって力強く輝くウォーホルの生の作品に触れた田名網は、デザイナー活動の中にアートの新たな可能性を直に感じる。
「その頃のウォーホルは、商業美術家であるイラストレーターからアーティストに移行する過程の時期で、美術の世界に切り込んでいった彼の取った戦略を、生の場所で観察・体験したのです。そこで感じたことは、彼が取った戦略というのは、広告代理店の広告戦略そのものだったということです。つまり、作品のモチーフに時代のアイコンを使ったり、活動に映画、新聞、ロックバンドなどのメディアを複合させ、ウォーホルの存在=作品を美術マーケットに売り込んでいく、ショックを受けたと同時に、彼を自分にとってちょうど良いモデルケースとして捉えた。ウォーホルのようにやりたいことはファインアートやデザインといったひとつのメディアに限定せず、いろいろな方法でやっていこうと思った」
(田名網敬一)
田名網敬一プロフィール
1936年東京生まれ、武蔵野美術大学を卒業。在学中にデザイナーとしてデビュー。卒業後の60年代半ばには、サイケデリックカルチャーやポップアートの洗礼を受け、アニメーション作品からシルクスクリーン、漫画的なイラストレーション、コラージュ、実験映画、ペインティング、立体作品と今日に至るまでその創作活動の幅を広げている。
主な展覧会:個展「No More War」(Schinkel Pavillon、ベルリン)、個展「KILLER JOE’S (1965-1975)」(Fondation Speerstra、スイス)、グループ展「Ausweitung der Kampfzone: Die Sammlung 1968-2000」(ベルリン新国立美術館、2013)
【展覧会詳細】
夜桜の散る宵闇
開催期間:2014年10月25日(土)~12月13日(土)
時間:11:00~19:00
休館日:月曜日、日曜日、祝日
会場:NANZUKA
住所:東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビルB1F
TEL:03-3400-0075
http://www.fashion-press.net/news/13661