このきれいを考える 素材のきれいとは? 素材のきれいは、色や形だけでなく、重さ、温度、手触りを想像させます。木目や石の傷、紙の繊維には、その物ができた時間や使われた記憶も残ります。 身近にある素材のきれい 削った木に残る木目光を鈍く返す金属手ですいた紙の繊維 考えるための問い 新品の均一さと、使われて変化した表面のどちらに心が止まるのか。 別の入口から考える 時間のきれい形のきれい仕組みのきれい このきれいを考える 時間のきれいとは? 時間のきれいは、変わらない物より、変化した跡に現れることがあります。色あせ、すり減り、季節、一瞬で消える光は、戻らないことを感じさせます。 身近にある時間のきれい 長く触られて丸くなった角季節の終わりに枯れた葉すぐ消えてしまう夕空の色 考えるための問い 失われていくものを、私たちはなぜきれいだと感じるのか。 このきれいを考える 形のきれいとは? 形のきれいは、丸や直線そのものだけでなく、比率や輪郭、重なりがつくる関係の中に現れます。整った形に安心することもあれば、少し崩れた形に人らしさを感じることもあります。 身近にある形のきれい 器のやわらかな曲線建物のまっすぐな輪郭石や葉が持つ不ぞろいな形 考えるための問い 整っているからきれいなのか、それとも少し崩れているから心に残るのか。 このきれいを考える 仕組みのきれいとは? 仕組みのきれいは、飾りではなく、目的と構造が無理なく結びついた時に見えてきます。少ない部品で動くこと、直しやすいこと、力が自然に流れることも美しさです。 身近にある仕組みのきれい 一つの部品が二役を持つ道具力を分散する橋の構造迷わず開閉できる仕掛け 考えるための問い 見た目が整っているからきれいなのか、理由のない部分がないからきれいなのか。