attrip. Search
音楽

LATEST BEAT

分解する。へ戻る

そもそも
コロイドとは?

コロイドは、ある物質の細かな粒が、別の物質の中に散らばっている状態です。

小さな粒が、
別の物質の中に散らばる。

コロイドは、特別な物質の名前ではありません。何かが、何かの中に、細かな粒として分散している状態の呼び方です。

砂糖水のように分子レベルで溶けたものとも、砂と水のようにすぐ分かれるものとも違う。その中間にある「散らばり方」が、コロイドの面白さです。

透明な水の中に青い色素の粒が広がっているイメージ
ゾルの見え方AI生成のイメージ

「何が」「何の中に」あるかを見る。

散らばっている粒子を分散質、粒子を受け止めて連続している側を分散媒と呼びます。分類名を暗記する前に、この二つの役割を分けると、見た目の違うコロイドが同じ表で読めます。

散らばる側

分散質

粒子や滴、泡など。小さな「点」になって散らばる側です。

受け止める側

分散媒

粒子のすき間をつなぎ、全体として連続している側です。

代表例を見てから、分類表へ。

画像は見た目の入口です。大事なのは、写真を見て名前を当てることではなく、「何が散らばり、何が受け止めているか」を言葉にすることです。

透明な青と琥珀色の着色ガラス
着色ガラス固体 × 固体固体の中に、別の固体成分が分散する。
透明な金色のゼリー
ゼリー液体 × 固体液体が固体の骨格に抱えられている。
水の中に青い色素が広がる様子
ゾル固体 × 液体固体の細かな粒が液体に散らばる。
牛乳とマヨネーズ
エマルション液体 × 液体液体の滴が、別の液体に散らばる。
細かな泡が盛り上がったホイップクリーム
泡(フォーム)気体 × 液体気体の泡が液体の中に散らばる。
森の中で光に照らされた細かな霧
霧・ミスト液体 × 気体液体の細かな滴が空気中に浮かぶ。

挿絵は理解のためのイメージです。実際の分類は、粒子の大きさや分散している組み合わせを含めて考えます。

9つの組み合わせで、ゾルとゲルを見る。

この分類表は、行が分散媒、列が分散質です。まず「何が散らばり、何が受け止めるか」を決めてから、該当するマスを選びます。

ゾル

固体 × 液体。液体の中に固体の粒が散らばるので、全体は流れる。

ゲル

液体 × 固体。液体を含んだ固体の網目が、全体の形を支える。

分散質 × 分散媒 行:分散媒(連続する側) 列:分散質(散らばる側)

分類データを読み込んでいます。

選択中の組み合わせ

固体ゾル

どういう状態?

ここがおもしろい

身近な例

境界を読む

ガラスは、状態と構造を分けて読む。

ガラスが結晶のような規則配列を持たないことを、アモルファスと呼びます。これは構造の説明であって、室温で形を保ち、流れないガラスを液体と呼ぶ理由ではありません。着色成分などがコロイドサイズで分散している場合は、その分散を固体の中の別の現象として読めます。

9マス全部に名前が付くわけではない。

気体と気体の組み合わせは、通常は分子レベルで混ざります。だから分類表は、例を覚える表ではなく、どこからがコロイドで、どこからが溶液や単なる混合物なのかを考える表になります。

代表的な定義と分類:IUPAC Gold Book:colloidal dispersion / OpenStax Chemistry:Colloids