上司の方々が困っているのは、ほめる材料が見つからないということ。でも、質問を使えば簡単に部下をほめる材料が探せます。
何をほめたらいいのかわからないときは、
「今、何がうまくいっている?」
という質問をして、本人から「ほめる材料」を聞き出しましょう。
ドラッカーの指摘の通り、上司が着目すべきは部下の長所です。長所を見つけるために、部下に対して「今、何がうまくいっている?」と声をかけて、答えが返ってきたら「よくやっているね」「いいね」「すごいね」と応じます。ほめることが苦手な管理職の方は、部下に対してこの質問を意識してたくさん使ってください。
「今、何がうまくいっている?」という質問に、「特にありません」と答えが帰ってくる場合もあります。その場合には、「小さなことでも構わないよ」と言って、もう一度答えを考えてもらいます。それでも「うーん、思い浮かばないですね」と答える人には、「そうなんだ。いいことがあるといいね」と言って、いったん話を切ります。
「うまくいっていること」がなかなか思い浮かばない人は、自分自身に対する評価が低い可能性があり、普段からケアしてあげる必要があります。目立たないことであっても、本人が頑張っているポイントを見つけて、「○○してくれてありがとう。みんな助かっているよ」と言ってねぎらってあげてください。「いつも机の上がキレイだね」「よく気がつくね」など、ほめる対象は何でも構わないのです。
第3回 「ほめ下手」の上司によく効く「しつもん」:日経ビジネスオンライン ;
褒められないとなにもしませんよ!