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AI前の25分

公開日 · 更新日 · 7 MIN READ · 理解の記録

RECORD / 2026

文字を書く。

やはり、これが基本なのだと思う。

今回、AIの利用枠が50%減るまでに約12時間かかった。

いまの使い方では、一週間はもたない。明らかにもたない。現在は自分の画面で5倍のプランを使っているけれど、最初から20倍にしておけばよかったのかもしれないとも思う。

ただ、利用枠を増やせば終わる話ではない。

さらに4倍使えるようになったら、いまと同じ使い方でも一週間はもつかもしれない。でも、余裕が増えれば、僕の使い方もまた変わる。AIへもっと任せ、もっと速く作り、もっと大量に試すようになるだろう。

だから、使用量をどう減らすかだけを考えても、たぶん追いつかない。

僕が減らしてしまったのは、AIの利用枠だけではない。

自分で文字を書く時間も減っていた。

これからは、文字を作ることに専念してみたい。

「書く」というツールを作ったのに、10分でやめてしまう

閉じたパソコンの横で、25分間自分の言葉を書き続ける場面

僕は「書く」というツールを使って文字を書いている。

25分書くための制約がある。

でも、たいていは10分くらいで諦めてしまう。

悪いわけではない。10分で書けたなら、それも書いた時間です。ただ、10分で止めたという事実も残る。

25分書いたら、文章量はそれなりになる。

それ以上に、最初の10分では出てこなかった大切な言葉が、後半に出てくるのではないかと思う。

最初は、起きたことを書く。

次に、うまくいかなかった理由を考える。

もう少し書くと、自分が本当は何を作りたかったのかが見えてくる。

僕にとって25分は、文章を長くするための時間ではない。

自分の中にある「もう一声」を探す時間なのかもしれない。

ツールを作ると、たくさんの文字が生まれる

一つのツールを作ると、たくさんの言葉が残る。

作りたかった理由。最初の案。AIへの依頼。うまくいかなかった画面。途中で消したもの。最後に動いたもの。

あとから見返すと、何が失敗で、何が正解だったのかを考えるのが面白い。

最終形に何が効いたのかを追っていくと、自分が途中で投げた一言が効いていることがよくある。

長い指示ではない。

「ここが違う」

「もう少しこうしたい」

「それはいらない」

そういう短い言葉です。

AIが大量に作ったものの中で、最後に方向を変えたのは、自分の一言だったりする。

それなら、その一言こそ残したほうがいい。

完成したコードや画像だけでなく、どの言葉で結果が変わったのかを残す。それが次の制作でいちばん使える記録になるかもしれない。

野球ゲームの投球モーションで、AI任せの限界が出た

投球フォームを並べた紙に、人の手で腕と体の軌道を書き加える場面

今回、野球ゲームを作っていた。

投球モーションを学習させるために画像を作り、そこから動きを作ろうとした。でも、うまく作れなかった。

AIに任せると、それなりの形にはなる。

ただ、「それなり」で止まる。

投げているようには見える。でも、気持ちいい投げ方ではない。力がどこから入り、腕がどの順番で動き、最後にどこへ抜けるのか。自分が見たいものを、僕自身が言葉にできていなかった。

AIの能力が足りないだけではない。

僕がゴールを正確に描いていなかった。

何が違うのかを声に出し、言葉にして、もう一度渡す必要があった。

ここをAI任せにすると、速く形にはなるけれど、僕の「気持ちいい」には届かない。

僕の「詰めの甘さ」は、もう一声をかけないことだった

僕には、詰めの甘さがある。

作ってみないと、何ができて、何が面白くないのかが分からない。だから、まず作る。それは悪いことではないと思う。

問題は、形になったあとです。

「できた」と思い、そこで止めてしまう。

息子が絵を作っているときにも、同じことを感じる。

とても勉強熱心で、本人は「これで十分」と言う。でも僕には、「ここへもう一声入れたら、もっとよくなるのに」と見えることがある。

たぶん、自分の制作にも同じことが起きている。

完成したかどうかだけを見ていると、十分に見える。

一度作業を止めて眺めると、足りないものが見える。

大切なのは、作業を続けることではなく、いったん止めて考える時間なのだと思う。

この結果で、本当に気持ちいいか。

自分が最初に作りたかったものになっているか。

もう一声かけるなら、何と言うか。

この間がないと、AIは「それなり」を高速で増やしてしまう。

文字を残す目的は、次のAIを迷わせないこと

文字は、たくさん残せばよいわけではない。

次の制作をよくするために、何を残すかを決めたい。

今回のような制作なら、次の7つを残してみる。

作ろうとしたもの:
最後に欲しかった状態:
途中で失敗したこと:
AI任せにしてしまった場所:
結果を変えた自分の一言:
完成後に足りないと感じたこと:
次回、最初に伝える一文:

これなら、作業ログの要約では終わらない。

何が起きたかだけでなく、自分がどこで判断したかが残る。

次に同じようなものを作るとき、AIへ長い履歴を全部読ませなくてもいい。「次回、最初に伝える一文」から始められる。

それが結果的に、使用量を抑えることにもつながるはずです。

文章の強さを、しばらく数字でも見てみたい

文章の気持ちよさを、数字だけで決めることはできない。

でも、自分の習慣を変えるために、記録することはできる。

しばらくは、次の数字を残してみたい。

見るもの残す内容
書いた時間10分で止めたか、25分まで書いたか
自分の判断「違う」「残したい」と言葉にできた回数
最後に効いた言葉結果を変えた短い一言
手戻り同じ失敗をAIに何回させたか
利用枠50%減るまでに何時間かかったか
次回への一文次の制作を始めるとき最初に渡す言葉

計算したいのは、文章のうまさではない。

自分の言葉が、次の結果をどれだけ強くしたかです。

25分書いた日は、本当に手戻りが減るのか。

最初にゴールを書いた日は、AIの出力が早く自分の欲しいものへ近づくのか。

最後に効いた一言を残すと、次回は同じ場所で迷わなくなるのか。

これは、実際に記録してみないと分からない。

だから試してみる価値がある。

次回から、作る前と作った後に25分書く

今回の振り返りで分かったのは、AIを使いすぎたということだけではない。

僕は、自分の考えを声に出し、言葉にする前に、AIを走らせすぎていた。

これからは、作る前に書く。

何を作りたいのか。最後にどうなっていてほしいのか。何を気持ちいいと感じるのか。

作った後にも書く。

何が失敗だったのか。最後に効いた一言は何か。もう一声かけるなら何と言うか。

毎回25分できるかは分からない。たぶん、また10分で止める日もある。

それでも、10分で終わったことを記録する。そして次は、残りの15分で「もう一声」を探す。

AIの利用量を減らすためだけではない。

よりよいものを作るために、自分の言葉を増やしたい。

次回は、制作を始める前にこの文章を読み返すところから始めます。

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