繁体字ページを読者に届けたいなら、最初にやることはサイトマップの登録です。
記事を翻訳するだけでは足りない。検索エンジンに「ここに繁体字ページがあります」と渡す入口が必要です。
この記事では、繁体字向けページを作ったあとに、Google、Yahoo、Bing、Baiduをどう見るかを整理します。
登録するのは繁体字ページが入ったサイトマップ
まず確認するURLはこれです。
https://attrip.jp/wp-sitemap.xml
WordPress 5.5以降なら、標準でサイトマップが作られます。
繁体字ページが公開済みなら、そのURLもサイトマップ経由で見つけてもらえる状態にします。
Googleの公式ドキュメントでも、XMLサイトマップは通常ページだけでなく、多言語ページの情報を渡す方法として説明されています。
繁体字圏で見る検索エンジン
Googleだけ見れば十分、とは言い切らないほうがいいです。
ただし、優先順位はあります。
StatCounterの2026年6月データでは、台湾の検索エンジン比率はGoogle 81.88%、Yahoo! 10.51%、Bing 6.95%。
香港はGoogle 91.33%、Yahoo! 3.05%、Bing 2.94%、Baidu 0.34%です。
つまり、最初はGoogle。
次にYahoo/Bing。
中国本土も見るならBaiduです。
Yahooは独自にサイトマップを登録するというより、Bing側の登録を押さえるほうが現実的です。
そのため、ブログ運用ではこの順番にします。
- Google Search Console
- Bing Webmaster Tools
- IndexNow
- Baidu Webmaster Tools
Baiduは台湾・香港向けだけなら優先度は低いです。
中国本土の読者も取りたいなら、後で対応します。
Search Consoleでやること
Search Consoleを開いたら、左メニューの「サイトマップ」に進みます。
そこで送信するのは、まずこのURLです。
wp-sitemap.xml
ドメインプロパティなら、URL全体ではなく末尾だけ入力します。
URLプレフィックスのプロパティなら、画面に表示されている対象ドメインと一致しているか確認します。
送信後に見る場所は3つです。
- ステータスが「成功」になっているか
- 検出されたページ数が増えているか
- 繁体字ページがインデックス対象になっているか
「成功」になっても、すぐ検索結果に出るわけではありません。
サイトマップは登録の保証ではなく、発見してもらうための入口です。
Bing Webmaster Toolsでやること
YahooとBingも拾いたいなら、Bing Webmaster Toolsにも登録します。
Microsoftのツールですが、Yahoo系の検索流入を見るときもここを押さえます。
やることはGoogleとほぼ同じです。
- Bing Webmaster Toolsを開く
- サイトを追加する
- 所有権を確認する
- 「Sitemaps」に進む
https://attrip.jp/wp-sitemap.xmlを送信する- クロールエラーとインデックス状況を見る
Google Search Consoleからインポートできる場合は、それを使うと早いです。
すでにGoogleで所有権確認済みなら、Bing側の初期設定が短くなります。
IndexNowで更新を伝える
Bing系はIndexNowも使えます。
これはサイトマップとは別に、「このURLを更新した」と検索エンジンへ知らせる仕組みです。
やり方は2つあります。
- WordPressのIndexNow対応プラグインを使う
- 自分でIndexNow APIにURLを送る
ブログ運用なら、まずプラグインで十分です。
公開や更新のたびに、BingなどIndexNow対応検索エンジンへ通知できます。
サイトマップは全体の地図。
IndexNowは更新通知。
役割が違うので、両方使っていいです。
Baiduを見る場合
中国本土の繁体字・簡体字ユーザーも取りたいなら、Baidu Webmaster Toolsも候補です。
ただし台湾・香港だけを見るなら、最初から重くやらなくていいです。
Baiduで使うのは「百度搜索资源平台」です。
Google Search ConsoleのBaidu版、と考えるとわかりやすいです。
Baiduまでやる場合の流れはこれです。
- Baidu Webmaster Toolsに登録する
- サイト所有権を確認する
- サイトマップを送信する
- 中国本土で見えるURLか確認する
- 簡体字ページを作るか判断する
Baiduは「繁体字ページを出せば終わり」ではありません。
中国本土向けなら、簡体字、表示速度、アクセス可否も別に見ます。
Baiduでサイトを登録する手順
まず百度搜索资源平台を開きます。
https://ziyuan.baidu.com/site/index
ログインしたら、站点管理からサイトを追加します。
対象は https://attrip.jp/ です。
所有権確認は、画面に出る方法から選びます。
よくあるのはこの3つです。
- HTMLファイルをサーバーに置く
- HTMLタグをトップページに入れる
- DNSに指定レコードを追加する
WordPressブログなら、DNS確認がいちばん安全です。
テーマを触らずに済みます。
ただしDNSを変更するので、作業前に現在のDNS設定を控えます。
BaiduにURLを送る手順
サイト確認が終わったら、资源提交の「普通收录」に進みます。
https://ziyuan.baidu.com/linksubmit/index
ここで見るのは、主に2つです。
- サイトマップ送信
- URL送信
サイトマップが使える場合は、まずこれを送ります。
https://attrip.jp/wp-sitemap.xml
新しく作った繁体字ページだけ早く見つけてほしい場合は、URL送信も使います。
Baidu公式説明では、普通收录はクローラーがリンクを見つける時間を短くするためのツールです。
ただし、送信しても必ず収録されるわけではありません。
Baidu向けに先に確認すること
Baiduを見るなら、サイトマップ登録より前に確認したいことがあります。
- 中国本土からページが表示できるか
- ページの主要本文がJavaScriptなしで読めるか
- 簡体字ページが必要か
- 画像や外部スクリプトが重すぎないか
robots.txtでBaiduを止めていないか
台湾向けの繁体字ページをそのままBaiduへ出しても、読者と検索語がズレることがあります。
中国本土向けなら、繁体字より簡体字の別ページを作るほうが自然です。
Baiduは後回しでいいケース
次の場合は、Baiduを急がなくていいです。
- 台湾・香港の読者が主目的
- 記事が日本旅行、AIツール、WordPress運用中心
- 中国本土向けの簡体字ページをまだ作っていない
- 中国本土からの表示確認ができていない
この場合は、GoogleとBingまでで十分です。
Baiduは「中国本土を取りに行く」と決めてからでいいです。
繁体字ページ側で確認すること
サイトマップだけでは弱いです。
繁体字ページそのものも、検索エンジンにわかる形にします。
最低限見るのはこの4つです。
- URLが公開済みで200を返す
noindexになっていない- 日本語ページと繁体字ページが内部リンクでつながっている
hreflangで言語違いの関係を伝えている
繁体字は、台湾向けなら zh-TW、繁体字全体なら zh-Hant と考える。
どちらを使うかは、記事の読者をどこに置くかで決めます。
台湾の読者を主に狙うなら zh-TW。
台湾、香港、繁体字圏を広く見るなら zh-Hant。
ユーザーを読み込むためにやること
サイトマップ登録は入口です。
読者を増やすには、繁体字ページの中身を「翻訳」ではなく「現地の検索」に寄せます。
やることはこの順番です。
- 日本語で伸びている記事を選ぶ
- 台湾・香港の人が検索しそうな言葉に直す
- タイトルを繁体字で自然にする
- 冒頭で答えを先に出す
- 日本語記事へのリンクを置く
- 日本語記事から繁体字記事へリンクする
- Search ConsoleとBing Webmaster Toolsでクエリを確認する
一番大事なのは、タイトルです。
日本語の直訳タイトルは弱い。繁体字で検索する人が打つ言葉に寄せます。
たとえば「使い方」なら、文脈によって「使用方法」「怎麼用」「教學」に変わります。
日本語の感覚で固定しないほうがいいです。
最初に作るべき繁体字ページ
いきなり全部翻訳しない。
まずは検索意図がはっきりしている記事から始めます。
向いているのはこのタイプです。
- AIツールの使い方
- WordPressの設定
- 日本旅行や天気の実用記事
- エラー解決記事
- 比較記事
読者が困って検索する記事は、言語を変えても届きやすいです。
日記や感想記事より、手順がある記事から始めます。
登録後に見る数字
Search ConsoleとBing Webmaster Toolsでは、繁体字ページだけを見ます。
見る数字は多くしない。
- 表示回数
- クリック数
- 検索クエリ
- 平均掲載順位
最初はクリック数より、表示回数を見ます。
表示されているなら、検索エンジンには届いています。
表示されないなら、サイトマップ、内部リンク、noindex、タイトルのどれかを疑います。
今日やる手順
今日やるなら、この順番で十分です。
- 繁体字で出したい記事を1本決める
- 繁体字版の記事を作る
langをzh-TWまたはzh-Hantにする- 日本語記事と相互リンクする
https://attrip.jp/wp-sitemap.xmlをSearch Consoleに送信する- 同じサイトマップをBing Webmaster Toolsにも送信する
- IndexNowを有効にする
- 数日後にSearch ConsoleとBing Webmaster Toolsで表示回数を見る
これで「作ったけど誰にも見つからない」を避けられます。
参考リンク
- Google Search Central: Build and submit a sitemap
- Google Search Central: Tell Google about localized versions of your page
- Search Console Help: Sitemaps report
- Bing Webmaster Tools: How to submit sitemaps
- IndexNow: Documentation
- 百度搜索资源平台: 站点管理
- 百度搜索资源平台: 普通收录
- StatCounter: Search Engine Market Share Taiwan
- StatCounter: Search Engine Market Share Hong Kong