梅雨に雨が多いのは、暖かく湿った空気が入り続け、梅雨前線が同じ場所に停滞しやすいからです。
気象庁の説明をもとに、なぜ長雨になりやすいのかを短く整理します。
梅雨全体を先に見たい人は、梅雨とは?時期・雨が多い理由・言葉の由来をわかりやすく解説 から入るとつながります。
梅雨に雨が多い理由は2つある
梅雨の雨は、次の2つで起きやすくなります。
- 暖かく湿った空気が南から流れ込む
- その空気と北側の冷たい空気の境目に前線が停滞する
気象庁は、梅雨の時期の天気図には東西にのびる梅雨前線が描かれることが多いと説明しています。
さらに、梅雨前線は日本から中国大陸付近に出る停滞前線で、沖縄地方から東北地方へゆっくり北上するとしています。
暖かく湿った空気が雨雲の材料になる
雨が続く前に、まず空気が変わります。
梅雨の時期は、南から暖かく湿った空気が入りやすくなります。
湿った空気が多いほど、雲はできやすくなります。
そこへ前線が重なると、雨雲がまとまりやすくなります。
この流れを天気図で見たい人は、梅雨前線とは?でき方・動き・雨が続く理由をわかりやすく解説 も先に読むとわかりやすいです。
梅雨前線が動きにくいと長雨になりやすい
気象庁は、梅雨前線を「停滞前線」として扱っています。
停滞前線は、ほぼ同じ場所にとどまる前線です。
前線がすぐ通り過ぎる雨なら、半日から1日で天気が変わることもあります。
でも梅雨前線は動きが遅いです。
同じ地域で、雨や曇りが何日も続きやすくなります。
梅雨入りの判断も、この 雨や曇りが続く流れ が大事です。
発表の見方は、梅雨入りの予測はどうやって行う?気象庁の決め方をわかりやすく解説 にまとめています。
地域と年で雨の多さはかなり変わる
ここは言い切りすぎないほうが安全です。
梅雨に雨が多いのは確かでも、毎年同じ量が降るわけではありません。
気象庁の確定値ページでは、梅雨入り・梅雨明けの時期を1951年以降で整理しています。
平年値は1991年から2020年の30年平均です。
降水量の比較は、地域ごとの梅雨期間そのものではなく、6月から7月の2か月間、沖縄と奄美は5月から6月の2か月間で見ています。
つまり、データから強く言えるのは次の2つです。
- 梅雨は地域差が大きい
- 雨量の比較は、同じ見方でそろえないとずれやすい
関東の時期感を先に知りたい人は、関東の梅雨入りはいつごろ?平年と予想の見方をやさしく解説 も役立ちます。
天気図に前線がない日でも雨が続くことがある
梅雨の雨は、天気図に梅雨前線が見えている日だけ起きるわけではありません。
気象庁は、前線が天気図にない日でも、雨や曇りが続くなら梅雨として扱うことがあると説明しています。
このため、今日は前線がないから梅雨ではない とまでは言えません。
前線の形だけでなく、数日の天気の流れを見るほうが実用的です。
データから言えることと、まだ言い切れないこと
データから言えること
- 梅雨は、雨や曇りの日が多く現れる季節現象
- 梅雨前線は停滞前線
- 梅雨前線は沖縄から東北へゆっくり北上する
- 梅雨の雨量は地域差と年差が大きい
このページで言い切らないこと
- 今年の梅雨が必ず多雨か少雨か
- 1回の大雨がすべて梅雨前線だけで起きたか
- どの地域でも同じ仕組みで同じ量の雨になるか
まとめ
梅雨に雨が多い理由は、湿った空気が入り続け、梅雨前線が同じ場所にとどまりやすいからです。
だから、1回だけの通り雨ではなく、何日も続く雨になりやすいです。
次に見るとわかりやすい順番は、この3つです。
FAQ
梅雨に雨が多いいちばんの理由は何ですか?
暖かく湿った空気が入りやすくなり、その境目に梅雨前線が停滞しやすいからです。
梅雨前線があると毎日大雨になりますか?
なりません。
雨が続きやすくはなりますが、雨量は地域や年で大きく違います。
天気図に梅雨前線がない日は梅雨ではないのですか?
そうとは限りません。
気象庁は、前線が見えなくても雨や曇りが続くなら梅雨として扱うことがあると説明しています。












