Codexは、OpenAIのモデルだけで使う道具ではありません。OllamaやLM Studioなどを通して、パソコン内で動くオープンソースモデルにも接続できます。
この違いがわかると、Codexの見え方が変わります。Codexは「AIモデルの名前」ではなく、ファイルを読み、コードを書き、コマンドを実行して仕事を進めるための作業環境です。頭脳にあたるモデルを、用途に合わせて選べます。
CodexとAIモデルは別のもの
たとえるなら、Codexは仕事机です。AIモデルは、その机で一緒に作業する人です。
- Codex:ファイル、ターミナル、ルール、承認、作業履歴をまとめる場所
- AIモデル:文章やコードを考える頭脳
- Ollama、LM Studio:OSSモデルを自分のパソコンで動かすための道具
OpenAI公式ドキュメントには、Codexのローカルクライアントで --oss を使うと、OllamaまたはLM Studioへ接続できると書かれています。さらに、接続先URLや認証方法を指定する「カスタムモデルプロバイダー」も設定できます。
OSSモデルにつなぐと、こんなことができる
社外に出したくない下書きをローカルで整理する
未公開の企画書や社内コードを、ローカルモデルに読ませて整理できます。処理が本当に端末内だけで完結するかは、OllamaやLM Studio、モデル、ネットワーク設定まで確認が必要です。
通信できない場所でもコードを直す
必要なモデルを先にパソコンへ保存しておけば、通信しにくい場所でも作業を続けられます。
たとえば、こう頼めます。
このフォルダのHTMLを確認して、リンク切れを一覧にしてください。
修正案は出してください。まだファイルは変更しないでください。
小さな仕事を軽いモデルに任せる
ファイル名の整理、定型文の作成、単純なコード修正などは、小さなモデルでも処理できる場合があります。重いモデルを毎回使わずに済みます。
このCSVの列名を日本語にそろえてください。
変更前と変更後を先に表で見せてください。
モデルを比較して得意な仕事を探す
同じ依頼を複数モデルへ渡し、コードの正確さ、速度、日本語の自然さを比べられます。
READMEを初心者向けに書き直してください。
手順は5つ以内。専門用語には一言説明を付けてください。
自分専用の道具へ組み込む
Codex SDKを使えば、Codexの作業フローを自作ツールへ組み込めます。ただし、SDKで任意のOSSモデルが同じように動くかは、SDKの対応範囲と接続先の互換性を個別に確認してください。まずは公式に説明があるCodex CLIの --oss から試すのが確実です。
初心者はOllamaかLM Studioから始める
最初の選択肢は2つです。
| Ollama | コマンド操作が中心。Codex CLIと組み合わせたい人向け。 |
|---|---|
| LM Studio | 画面でモデルを探して起動しやすい。コマンドに不慣れな人向け。 |
Ollamaを使う場合、Codex側は次のように起動します。
codex --oss --local-provider ollama
標準の接続先を設定するなら、~/.codex/config.toml に次のように書けます。
oss_provider = "ollama"
モデルの導入方法や必要メモリはモデルごとに違います。大きなモデルほど良いとは限りません。最初は小さめのコード向けモデルで、READMEの修正や簡単な調査から試すと失敗が少なくなります。
Codex App、CLI、SDKで確認できている範囲
今回のポイントは「Codexの接続先はOpenAIだけに固定されていない」ことです。ただし、公式ページで --oss とOllama、LM Studioの手順が明記されている中心はローカルクライアント、とくにCLIです。
Codex Appは同じローカル設定を使う場面がありますが、機能や版によって差が出ます。SDKもCLIを動かす仕組みを利用しますが、すべてのOSSモデルで同じ機能が保証されるわけではありません。
「どんなモデルでも必ず使える」と考えるより、次の3点を確認してください。
- 接続先がCodexの求めるAPI形式に対応しているか
- そのモデルがツール呼び出しや長い指示に対応できるか
- Codex App、CLI、SDKのどこで使うか
最初に試すなら、この仕事がわかりやすい
新しいフォルダを1つ作り、READMEだけを入れます。そこへ次のように頼んでみてください。
このREADMEを読んでください。
初心者が迷う場所を3つ挙げてください。
まだ修正せず、直し方だけ提案してください。
提案がよければ、次に「修正してください」と頼みます。この小さな往復だけで、ローカルモデルの速さ、日本語、指示の理解力が見えます。
Codex AppとCLIの使い分けから知りたい人は、CodexアプリとCodex CLIの違いも参考になります。
参照元
投稿は発見のきっかけとして参照し、仕様の説明はOpenAI公式ドキュメントで確認しました。